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第50話



 ◇◇◇




 「…で、結局どうなんだよ」


 「何が?」


 「俺の10年後だよ」


 「さあ」


 「…さあって、知ってるんだろ?」


 「信じてくれてないんでしょ?」


 「…いや、まあ、そりゃあ…」


 「ほら。じゃあ言っても意味ないじゃん」


 「信じてる信じてる!」


 「嘘ばっか」



 ハルと私は、川崎駅から電車に乗って、また東京に戻った。


 私たちが通ってた高校の最寄り、『潮見駅』。


 川崎駅から潮見駅に行くには、一度乗り換える必要がある。


 東京駅まで乗って、京葉地下2番ホームへと歩く。


 田町駅から通ってた私も、高校に行く時は東京駅から乗り換えてた。


 大体30分くらいかな?


 彼の場合は、もう少しかかってた。



 「せめて卒業した後のことくらい教えてくれよ」


 「ダメ」


 「なんで?」


 「さっき私に言ったこと覚えてないの?」


 「なんか言ったっけ??」


 「自分の胸に聞いてみなよ。自分で言ってたじゃん。これからのことをさ」



 教える気はなかった。


 そう言うと、少し語弊があるかも。


 彼ならきっと、自分の夢を叶えたと思う。


 あの日事故が起こらなければ、10月のドラフト会議で指名があって、そのまま…



 「せっかく信じようって思ったのに」


 「無理して信じてくれなくてもいいよ」


 「…ま、あり得ないしな。普通に考えて」


 「私もそう思う」


 「…そう思うって、自分で言い出したのに??」



 おっしゃる通りだけども。


 いまだに夢じゃないかって疑う自分がいるんだ。


 あの猫がどこに行ったのか知らないけど、ずっとふわふわしてるっていうか…


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