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もう一度、キミに逢えたら  作者: じゃがマヨ
あの日、あの時
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第5話



 テレビの中に映る光景を、今でもはっきりと覚えてる。


 燃え上がる機体に、折れ曲がった翼。


 飛行機は原型を留めていなかった。


 滑走路は燃えた機体によって黒く汚れていて、とてもそこに飛行機があったとは思えなかった。



 あれからちょうど10年。



 その特集番組が、たまたまつけたニュース番組で放送されていた。


 もう10年も経つんだという感覚と、まだ、10年しか経っていないんだなって気持ち。


 できれば、あの事故のことは忘れてしまいたかった。


 思い出したくもなかった。


 どれだけ悲しくたって、時間は巻き戻せないんだ。


 いつだって、それは同じだった。




 時々、彼の夢を見る。


 東京暮らしに馴染めずにいた私を、彼はいつもからかってきた。


 いつも、教室の中で騒がしかった。


 “鬱陶しい“


 それが、彼と出会った時の印象だった。


 だって、出会って早々に呼び捨てをしてくる人なんて、今までいなかったから。



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