表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/61

第49話



 飛べるとは思えなかった。


 体を動かすのも嫌で、飛び方だってわからなかった。


 いっそ逃げ出してもよかった。


 飛ぶ必要なんてなかったんだ。


 バーに背を向ければ、それで済むはずだった。



 「そうだね」



 飛べるってわかってるから、飛ぶわけじゃない。


 飛んで行きたい場所があるから、飛ぶ。


 陸上をやめて、社会人になって。


 時間が経つたびに感じてた。


 どうして、陸上を始めたのか。


 なんで、飛びたいと思ったのか。



 「じゃあ、やめるなんて言うなよ」



 思わず、頷きそうになる自分がいた。


 グラウンドに戻ること。


 1m70cmの壁。



 もう一度、挑戦できれば——




 …だけど、ダメだ。



 わかってるんだ。



 グラウンドに戻っても、あの日の自分を、追い越すことができないことを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ