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第47話


 「私はもう、飛べない。でもね、別に諦めてるわけじゃないんだ」


 「…え?」


 「私なりに、色々考えてたんだよ。自分に何ができるんだろうって」


 「何が…って?」


 「昔の自分はさ、「才能」って言葉を言い訳にしてた。それで全部片がつくような気がして。…でも、やり直せるなら今しかないとも思ってた。違う道に進むなら、早く決断しなきゃって」



 彼は頷くわけでも、首を振るわけでもなく。


 うまくは言えなかった。


 本当の気持ち。


 あの頃の自分。


 諦めてるわけじゃない。


 その「言葉」が、自分の胸の中に返ってくる。


 嘘じゃなかった。


 でも、正直でもなかった。



 なんていうんだろう。



 難しくはないはずなんだ。


 きっとね。


 前に進まなきゃって、ずっと思ってた。


 それは確かだった。



 目を背けたくなる自分がいた。


 飛べない自分を認めたくなくて、必死に何かにしがみついてた。


 それも事実なんだ。



 逃げてるって言われてもしょうがない。


 そういうふうに考えることが、——どこかで。

 


 立ち止まりたくはなかった。


 このまま、何もできない大人にはなりたくなかった。


 少しだけ下がってみてもいいかなって思ってた。


 諦めるとか、そういうことじゃなくて。


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