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もう一度、キミに逢えたら  作者: じゃがマヨ
…もしもし?
40/61

第40話



 彼が隣にいることが、まるで出来すぎた話のように見える。


 近くにあったはずのものが、手の届かない場所にある。


 昔から変わっていないその姿を見て、はっきりしない感触が視界のそばを掠めた。


 疑うつもりはなかった。


 目の前にいる人が、——「誰」か



 手に触れてみたかった。


 もっと近くで見てみたかった。


 実感が湧かなかった。


 だから、手を伸ばした。


 

 「急になんだよ。気持ち悪りぃーな」



 わからなかった。


 頭の中では、わかってるつもりだった。


 ここにきたことも。


 彼に会いたいと思ったことも。


 夢の中に帰りたいわけじゃない。


 失ったものを、取り戻したいわけでもない。


 ただ、会いたい。


 会って、彼の声を聞きたい。


 それ以上でも、それ以下でもなかった。


 何かを求めてるわけじゃなかった。


 ——少なくとも、この瞬間は。



 

 「…久しぶりだね」



 その言葉が、彼に届いたかどうかはわからない。


 ただ、確かだったのは、当時と変わらない時間が、目の前にあったということだった。



 手を伸ばせば、もしかしたら——



 そう思えるほど、近くに。


 

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