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もう一度、キミに逢えたら  作者: じゃがマヨ
…もしもし?
35/61

第35話



 “戻りたい”と思ったわけじゃなかった。


 少なくとも、あの当時の自分には、期待できるものなんて何もなかった。


 戻ったって、何も変わらない。


 どうせ戻れるなら、もっと昔の方が良かった。


 そう思うことのほうが自然だった。


 何かに期待するよりも、ずっとずっと。



 あの頃、ずっと未来のことについてを考えてたんだ。


 卒業して、大人になって。


 これからどんな未来が待ってるんだろうって、朝起きるたびに考えてた。


 眠れない夜だってあった。


 靴を履いてグラウンドに立つたび、だんだんと遠ざかっていくイメージが、——怖くて。



 諦めそうになる気持ちがそばにあって、どうしようもない不安が、屍のように横たわってて。


 

 ずっと整理できなかった。


 思うようにいかないことが、すぐ目の前にあった。


 それでもこの場所に戻りたいと思えたのは、多分、知っていたから。


 …今の私にとって、あの当時の自分の選択が、——きっと。



 きっとそうなんだ。


 きっと、あの時の選択が、…全部。



 間違いを犯したとは言わない。


 あの当時に戻れたとしても、私は多分、同じ選択をする。


 もう一度、靴を脱ぐ。


 グラウンドに背を向けたのは、偶然なんかじゃなかった。


 だから…



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