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もう一度、キミに逢えたら  作者: じゃがマヨ
…もしもし?
34/61

第34話


 「…わかった。どうせ怒りに来たんだろ?」


 「…へ?」


 「アイツにはちゃんと謝ったさ。よくよく考えたら、俺が悪かったって思うし」



 …アイツ?


 彼が何を言ってるのか、すぐにはわからなかった。


 「ごめん」って、突然言われる。


 そんなこと、今まであんまりなかった。


 頑固っていうか、自分からそういうことを言うタイプじゃなかった。


 出会った頃からそうだった。


 どこかぶっきらぼうで、自分勝手で。


 人の言うことを聞きもしないで、一度走り出したら、止まんなくて。


 彼らしいっちゃ彼らしいけど、どこか独りよがりっていうかさ?



 「別に悪気はなかったんだ」


 「…なんの、話?」


 「あれ?そのことじゃなかったのか?じゃあ、いいや」


 「気になるんだけど」


 「この前の練習試合だよ」


 「練習…試合?」


 「日曜日。お前も来てただろ?」



 横浜高校との対戦。


 そういえば、よく、野球部の練習試合を見に行ってた。


 彼は野球部だった。


 硬式野球部のピッチャー。


 一年生の時からエースナンバーをつけて、甲子園に出ることを夢見てた。


 私は野球になんか興味なかった。


 ルールも、さっぱりだった。



 ただ、いつからか試合を見るようになったんだ。


 いまだに細かいルールはわかんないけど、昔に比べたら全然。


 いつからか、高校のグラウンドに足を運ぶようになった。


 放課後。


 休日の午後。


 ——彼がマウンドに立っている日は、とくに。



 今日がなんの日か、ふと、気になる自分がいた。


 ここが「過去」なら、今日はいつ?


 スマホを開くと、2014年4月とあった。



 そうか。



 私が、この「年」に来たいと思ったんだ。


 高校3年生の春。


 陸上をやめようと思った、あの頃に。





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