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もう一度、キミに逢えたら  作者: じゃがマヨ
…もしもし?
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第31話



 「何しに来たんや?」



 あっけらかんとした表情で、彼は私のことを見上げていた。


 今すぐに使いたい言葉があった。


 この手で、すぐにでも彼に触れてみたかった。



 …でも



 「…ハル?」



 恐る恐る尋ねると、彼は「何?」と返事をする。


 まるで、目の前で起こってることが、当たり前であるかのように。


 きっとそうなんじゃないのじゃないのかなって、思えた。


 なにがって、もしこんなふうに彼と会えたら、きっと彼は、昨日のことなんて何もなかったような顔をするんだろうって。



 呑気な顔をして。


 いつものように、冗談でさえ、——口にして。



 「…久しぶり」



 その言葉が正しいかどうかは重要じゃなかった。


 どうして、そんなことを聞いてしまったのかもわからなかった。


 もっと、かける言葉はあるはず。


 言いたいことがあるはず。


 確かめたいこと。


 声に出したい想い。


 ずっと胸の奥にしまい込んでいたものが、思わず溢れそうになる。


 けど、それをどういうふうに出していいかもわからないまま、立ち止まりそうになる感情があった。


 立ち止まる理由なんて、どこにもないはずなのに。

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