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もう一度、キミに逢えたら  作者: じゃがマヨ
…もしもし?
30/61

第30話



 「…あの」



 掠れた声で、彼に近づこうとする。


 いつもなら、いちいち声なんてかけなかった。


 後ろから抱きついて、「わ!」って驚かせてあげるんだけど、生憎、そんな気分じゃなくて。



 「ん?」



 彼は振り向いた。


 無駄に細い眉毛に、男には勿体無いくらいのぱっちり二重。


 日に焼けた肌が、少しボサボサの髪の下でこんがりとした色をつけていた。


 相変わらずの、小麦色だった。



 「あれ?お前今日カラオケ行ってんじゃなかったっけ?」



 声にはならなかった。


 目の前にいる「人」が、誰かくらいわかってる。


 その、着慣れたウィンドブレーカーも。


 目の下のほくろも。



 「…えっと」



 どういう感情なのかはわからなかった。


 わかんなさすぎて、ぐちゃぐちゃだった。


 頭はパニックだった。


 浮き足立つっていうか、なんていうか、…その



 冷静になれっていう方がおかしいよね?


 そう思う感情と、——心。


 あの当時と変わらない目をした彼が、そこにいた。


 ずっと遠い場所にいた彼が、すぐ目の前にいた。


 そんなわけないって、思えた。



 彼が、いるわけないって。



 

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