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第18話




 …チュン


 チュンチュン




 チチチ…




 朝だ。



 さっきまで、「夢」を見ていた。



 踏み切りの前に立つ自分。



 タータントラックのレンガ色と、アシックスのシューズ。




 「ニャー」




 …猫?



 そうだ。



 そう思いながら、目を擦った。


 仕事に行かなきゃいけない。



 …なのに、どこ?ここ

 


 ぼやける視線の先で、見慣れた光景が飛び込んできた。


 壁掛け用ラックにかけられたトレーニングウェアと、ロンドンオリンピックのポスター。


 椅子の上に置かれたバックパック。


 42インチのテレビに、ドラム式の洗濯機。



 白いカーテンの隙間から、大都会の喧騒が見えた。


 隙間もないほどに覆い尽くされたビル群が、眩しい日差しを丸ごと掬い集めたようにチカチカしていた。


 東京タワーが見える。


 品川駅周辺の街並みに、シーサイドのショッピングセンターも。


 よく、部屋の窓辺から見えるこの景色を見ていた。


 高校を卒業してから、しばらく東京の景色を目にすることはなかった。


 この場所には苦い思い出しかない。


 今も変わらずに、その感覚はどこかにあった。



 

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