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もう一度、キミに逢えたら  作者: じゃがマヨ
あの日、あの時
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第16話



 「いい?過去に戻ったら、決して振り返らないで」




 戻れるはずがないと思ってた。



 喋る猫に、見慣れない町。



 何もかもが現実離れだったとしても、変わらない気持ちだけは、ずっとそばにあった。



 わかってたんだ。


 会いたい人、戻したい時間。


 変わらずに想ってた。


 いつまでも、しまい込んでた。


 彼を忘れたことなんてなかった。


 あの日々のことを、手放した日なんてなかった。



 いつだって聞こえてた。


 耳を澄ませば、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。


 アルプススタンドに響くブラスバンドの演奏や、真夏の日差し。


 首を持ち上げるひまわり。


 立ち込めるアスファルトの熱気と、——蝉時雨。



 ねえ、ハル。



 もしキミにもう一度会えるなら、私はどこにだって飛んでいくよ。



 きっときっと、何年かかっても、もう一度キミの背中に触れられるように、この足を踏み出す。





 prrrrrrr…




 ……………


 ………………………………


 ………………………………………………………………




 それから、どれだけの時間が経ったのかわからない。




 気がつけば部屋のベット上にいた。



 窓際に差し込む眩しい光と、鳥の囀りのそばで。



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