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もう一度、キミに逢えたら  作者: じゃがマヨ
あの日、あの時
15/61

第15話



 電話をかけた先は、「2014年」。


 教えられるがままに番号を打ち、耳を澄ませた。


 受話器越しに呼出音が鳴った。


 どこにでもあるような電話の音だ。



 prrrrrrr



 ここがどこかなのかはわからない。


 “何してるんだろう”って、そう思う自分もいる。



 夢でも見てるのかな?



 そんな感情が不意に横切って、古びた街並みをサッと見渡した。


 書店には、たくさんの本が並べられていた。


 雨が降ったらどうするんだろう?って思うほど、入り口の外には立てかけ用のラックがいくつか置かれていた。


 古い書物や、外国語で書かれた雑誌。


 どれも、昭和の雰囲気を感じるものばかりだった。


 私は平成生まれだけど、“昭和臭いもの”っていうのはなんとなくわかる。


 この町並みがそうだった。


 歩いてて思ったんだ。


 “昔の町だな”って。


 実際に見たわけじゃないけど、なんとなくわかるでしょ?


 昭和から続いてる中華料理店や理容室、それと、学校。


 アルバムに飾られた昔の写真。


 80年代のヒットソング。



 まあ、よくは知らないけどね?


 だけどこの町には、「今」を感じるものが何もなかった。


 『8番地区』と書かれた3階建ての建物は、まるで旅館を思わせるような骨組みの日本建築だった。


 木格子に、しっくい壁。


 軒下からぶら下がった提灯は、玄関先に立つ背の高い灯籠と合わさって、どこか落ち着いた雰囲気を漂わせていた。



 

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