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未開の地


※ ※ ※


「あのー、姫様ってアルス様と付き合ってるんですかー?」(棒読み)


「えぇ〜、、、わかっちゃった〜!?もうアルスったら〜あれだけ言わないでって言ったのにぃ〜、、、」


 ルルの棒読み演技に両手で頬を抑え体をくねらせているリリスの姿があった。


 ーーはぁ…


 俺とリリスは条件付きということで正式に付き合うことになった。


 晴れて元勇者と元魔王令嬢のカップルの誕生である。


 リリスに出した条件として掲示したのは一つだけ『国作りをする時は俺の指示のもと行うこと』


 この条件さえ呑んでくれれば作ろうとする国の主導権は俺が握れることになる。


 まさかこんな条件呑んでくれないだろうとリリスにダメもとで相談したところ、あっさりと了承を得ることができた。


 どれだけこいつはカップルに対しての執念が強いんだか。


 人集めについてだがリリスが集めてくる魔族に関してはノータッチにしようと思う。ルルララの話だとリリスへの支持は相当高いらしい。


 リリスの性格だし変なやつは集めてこないだろう。


 俺はそう信じたい…


 とりあえず今の段階ではリリスの力に託してみようと思う。


 そして今…


 俺たちは王都から遠く離れた大地。


 • • •だと思いたい場所へと来ていた。


 事の発端はどこに国を作るか問題。


 俺の提案で『王都から離れたどこの領地にも入らない場所』という条件をだしたところ、リリスは考えるのがめんどくさいという理由一つで適当に移動魔法を使ってしまい、俺たちは今見たこともない場所に飛ばされてきていた。


 リリスの話だと絶対にどこにも組みしてない場所らしい。そこは俺も魔王令嬢の力を信じてみることにしよう。


 そして目の前で行われてるのが、俺が勝手に命名した『カップルごっこ』


 リリスがルルとララを使って「あなたたち付き合ってるの〜」なんてことを一生続けている。


 リリスはともかく二人は飽きてこないんだろうか?


「ね〜〜、、アルス〜〜。次は何をすればいいかしら〜!?」


 リリスが遠くから俺に向かって声をかけてきた。


 ーー次か。

 

 木にもたれかかりながら座ってた俺はその場で立ち上がり、服に付いた砂を払った。


 俺も勇者として世界を見て回ったつもりだったがこんな場所には来たことがない。


 ただ救いとして周囲には山があり川がありおまけに小さな湖まである。適当に飛ばした割にはリリスには及第点を与えてもいいくらいだ。


 あとは。


「周囲にある木を切りたい。手伝ってくれるか〜!?」


「わかったわ!!」


 俺の頼みを聞いたリリスはなぜか急に天高く飛翔した。


 ーーあれ。あいつ何するんだ?


 そう思った矢先だった。


「ヘルフレア!!」


 リリスが魔法名を叫んだ途端、竜巻のような紫炎の炎が立ち昇っていき、周りに生えていた木々たちは炎の竜巻に巻き込まれ一瞬で周囲一体を焼き野原に変えていった。


 ーーやりやがったな…。


 俺はため息をつき頭を抑えた。


「ふぅ。一仕事終わったわね」


「さすがです。姫様」


「お見事です。姫様」


 リリスは空から降りてくると、「やりきったわ」とばかりのドヤ顔でおでこの汗を手で拭う仕草をとった。


「な〜に〜が〜終わったわだぁ〜」


「あうっ!!」


 俺は持っていた剣の鞘でリリスの頭を叩いた。


「• • • • •アルス…痛い…」


 リリスは叩かれた頭を両手で抑えていた。

 

「俺は木を切りたいって言ったはずだ。跡形もなく消しとばしてどうする!?」


「だってぇ。木をなくしたいのかと思ったんだもん」


 リリスは上目遣いで俺に訴えてくる。


 本当は近くにある木を切って三人で住めるようの建物を作ろうかと思っていたのだが。


 ーー俺が細かく説明しなかったのも悪いか。


 まだ遠くには木々が生い茂っているのが見える。少し遠いが魔法を使えばどうにかなるか。


「よしっ!ここからは俺がやろう。少ししたら手伝ってくれ」


 俺は手に持っていた剣を鞘から抜いた。


 ーーまさか魔王を倒す剣で木を切ることになるなんてな。


 俺は剣を片手にまだ生い茂っている木々の方へと飛んだ。


 



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