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勇者パーティ


「アルス!これはどういうことなの!?」


 青色の髪の少女が俺の前まで来て問い詰めてきた。


「どうって言われても…」





※ ※ ※


 事の発端はララからの呼び出しだった。


『遠くから、たくさんの飛竜が向かってきてます』


 ララが相当焦ってるような様子だったため、リリス不在という状況ではあったが、剣を片手に、急いで飛竜が飛んできているという場所へと向かった。


 ここから事態は急展開を見せることになる。


 ーーとうとう来てしまったか…


 飛竜の見える先。


 そこには見覚えのある顔が二人とたくさんの兵士たちがこちらに向かってきていた。


『勇者パーティ』


 かつての仲間だ。


 いずれはこうなるだろうとは思っていた。


 最近ではネロも仲間に加わり、俺たちの町はさらに大きく成長を遂げていた。


 魔界にいたもの。人界にいた魔族たち。いろんな事情を持った魔族が噂を聞いてかこの町に続々と流れこんできていて

もはや町という括りを大きく超えてしまっていた。


 ともなればそれだけの勢力。誰かしら勘づく者も現れるだろう。


 その気づいた何者かが王都に報告したのだろうと俺は思う。





※ ※ ※


 そして話は最初に戻る。


「あなたは勇者なのよ!こんなことしてていいわけないじゃない!!」


「それは〜…」


 ーー何も言えねぇ…。


「なぁ。『レイナ』一旦落ち着こう?俺にもちょっとした事情があるんだ」


 俺はどうにかレイナの機嫌をなだめながら話す。


 だが。


「魔族と一緒にいて事情もへったくれもないでしょ!ここにいる魔族は私達が全部討伐する。アルスは邪魔しないで」


 レイナは腰に刺していた杖を手に取った。


「まぁまぁまぁまぁまぁ。落ち着けってレイナ!ここにいる連中は人を苦しめたりしない。信じてくれ!」


「なんの根拠があるって言うのよ!?」


 ーーごもっともです!!


 今の状態ではレイナを説得できる武器が何一つない。どうにかしなければ…。


 俺は一人たじたじしていると、後ろからふと女性の声が聞こえてきた。


「ねぇ。そこの女。私のアルスから離れてもらえるかしら」


 ーーお前が一番来ちゃダメだぁぁぁーー!!


 心の中で叫んでしまった。


 最悪の事態だ。俺は後ろを振り向くとそこには腕を組んで鋭い目つきをしたリリスが立っていた。


「炎魔リリス!!なんでこんなところに!?」


「なんでって。あなたに答える理由なんてないでしょう?それに…これはこれは勇者パーティとその他もろもろのみなさん。ごきげんよう」


 リリスは着ていた黒いスカートをヒラっと持ち上げ、堂々とした態度で挨拶をした。


「あっ。でも失礼。勇者様はこちら側でしたわねぇ。あなたのような貧乳女には用はないんですってぇ。残念でしたわねぇ」


 リリスは自身の腕を俺の腕に絡ませてきた。


「なっっ!!、、、何してるのよアルス!?それに誰が貧乳よ!平均以上はあるわよ!!あんたこそ脂肪の塊が重そうよ。くそデブ女」


「あぁぁ。哀れな女。貧相な女は皮肉しか言えないのね。ほんとかわいそう」


「あんた自分がデブだって自覚ないの?ほんとかわいそう…魔族にその自慢の乳を絞ったミルクでも飲ませてあげれば?。乳•牛•さん」


 • • • • • • •。


「ちょっとあんた町の外に出なさいよ?」


「化けの皮が剥がれたわね。望むところよ!どのみちあんたたち魔族はここでやられるんだから」


 二人は痴話喧嘩だけで収まらず顔を近づけピリピリとした雰囲気をだしながら決着をつけに町の外へと出ていった。


「はぁ…」


 俺は呆れてため息しか出なかった。


「モテる男は大変じゃのぅ?」


「『ヴァン爺』!、、、久しぶり!」


 二人が去った後、ヴァン爺と呼ばれる長い顎ひげを蓄えた老人が声をかけてきた。

 


 


 


 


 

 


 


 

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