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リリスとのお風呂②


「ふんふっふふ〜ん♩」


 リリスは機嫌が良いのか鼻唄を歌いながら俺の頭を洗ってくれている。


「かゆいところはございまさんか?お客様」


 ーーんっっっ!!!!、、、


 リリスの言葉に体がビクッと反応してしまった。


 たまに近づいてくる時にだがリリスが持っている大きな二つのお山が俺の背中に当たってくる。


 狙ってやっているのか謎ではあるがツッコンでしまったらなぜかリリスに負けたような気がしてならない。


 ここは我慢してツッコまないでおくことにしよう。


 それにしてもだがリリスからすごく甘い香りが漂ってくる。正直この香りがリリスの色気を倍増させているといっても過言ではない。


 このまま黙っていたら自我が壊れてしまいそうだ。


 ーー何か話題を振らなければ!?


「リリスっっ!あの…髪洗うの上手いんだな!!、、、驚いたよ、、、」


 咄嗟に出てきた言葉がこれだった。


 ーーやっちまった…。


 髪を洗うのが上手で驚いたってなんだよ。自分自身にツッコミを入れたくなり急に恥ずかしさが押し寄せてくる。


「そ〜お?いつもルルやララが洗ってくれてるからその見よう見まねよ」


「へぇ〜、そうなんだぁ…」


 • • • • •。


 ーーやばい。間がもたん。


 俺の振った話題が悪かった。さすがに「洗い方上手いねっ!」から広がる話なんてないだろう。


 ーーどうする、どうする!?


 俺は一人焦っているとリリスが何かを察したのか動揺している状態の俺に話しかけてきた。


「ふふふっ!な〜に〜。天下の勇者様は私の美貌に見惚れちゃってるのかな〜」


「ばっっ、、ばかっっ!!全然見てない!!」


「そ〜なんだ〜?」


 リリスは俺の反応が面白いのか後ろから抱きついてくると豊満なお山を「ぷにぃぃ」っと押し付けてきた。


「やめろっっ!!、、、何やってんだ!!、、、」


 どうにかこうにかお山を押し付けるリリスを背中から引き剥がそうとするもリリスは俺の背中から全く離れようとしない。


「そう簡単にははっなれ〜ませ〜ん♩」


 抱きついてくるリリスからは楽しそうに笑ってる声が聞こえてくる。


「リリス!!、、、お前!!、、、」


「ふふっ!ごめんね。でもちょっとだけ聞いてほしいの。私ね、初めて一人で『人界』に来て関われたのがアルスでよかったと思ってる。それにね、魔界にいた時より今の方がずーっと生活が充実してるの!• • •だから、、、ありがと!アルス」


 抵抗していた手がピタッと止まった。


 まさかリリスからしっかりとした感謝の気持ちをもらえるとは微塵も思わなかった。


 それもそうなのだが。


 ーーリリス…ちゃんとお礼が言えるんだな。


 俺はリリスがお礼を言えることにものすごく感動を覚えた。


 むにゅぅぅ。


「だからやめてくれ!!」


「なんかバカにされた気がした」


 リリスはギュっと締めてくる力を強めてきた。


「ねぇ。これからも私のわがまま付き合ってくれる?」


「そういう契約をしたんだろ。少なくともリリスの気が済むまでは付き合ってやるさ。それに• • •リリス一人だと何をしでかすかわからないしな」


「も〜〜!なんか上からでムカつく。• • •でも• • •ありがと」


「どういたしまして」


 俺はリリスに言葉を返すと急にズシっと背中に重みがかかった。「どうした」と思い背中に乗るリリスを確認してみると。


「すぅー…すぅー…」


 ーー寝てやがる。


 酔っ払った状態で風呂場には来たとは思っていたがまさかこんなところで寝られるとは。


「まったく。世話が焼ける令嬢様だよ」


 俺は用意していたタオルを腰に巻きリリスをおぶると、そのまま二階にある寝室までいきベッドに寝かせた。


 ーーほんと寝顔だけはとびきり可愛らしいんだけどな。


 俺は気持ちよく寝ているリリスを見て思った。言うことだけ言って勝手に寝てしまう。リリスらしいと言えばリリスらしいが。


 ーーさて風呂に入り直しだ。


 俺は階段を降り再度風呂に入りに戻った。





※ ※ ※


 〜次の日〜


「なんだ、これ…」


 俺の目の前にはたくさんの魔族たちが建物の前に無惨に倒れていた。一人一人様子を見ていくとどうやらひどい二日酔いにやられている様子だ。


 ーーまさかな…


 俺はリリスを見ると、リリスは吹けもしない口笛を吹く仕草をして俺から目線を逸らしていた。


 俺はその仕草を見て鞘に入った剣を右手に握った。


「犯人はお前だろ〜〜が〜!!」


 ゴッチーーン!


「いっっったぁぁぁーーーい!!」


 建物周りにリリスの叫び声がこだました。



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