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8話


(約束……? 何の約束してたんだろ……? 分かんないけど、竹富達が言うように光神の里って所に行けば何とかなるんだしレオとした約束ってのも思い出すよね? 多分……)

「うんっ‼ 分かったぁ〜っ‼ じゃあねぇ〜っ‼」


 大声で答えて手を振るとレオも 大きく手を振っていた。





その後、壁のてっぺんから周囲の木々に飛び移りながら移動……が出来るはずもなく、竹富におぶわれた状態で移動をしていた。


(城の周りって本当に木ばっかだったよなぁ……。貴族街とか城下街っぽいのもあったはず……)


 チラリと自分達が飛び移ってる森から南側に視線を向ける。


 城の手前にラブホまがいのド派手な貴族街の屋敷が建ち並んでおり、その向こうに一般市民の住んでいる城下街が見えた。


 ゲームで見た景色とは同じだったが、実際と違うのはリアルに広いと言う事。


(普通に歩いたらそれなりに広いんだよねぇ……。ゲームだとなぜか入れない所があったりするけどさ。ロディ達と酒盛りした酒場の近くのパン屋のクロワッサン食べてみたいけど行ける機会あるかな? あれ美味しそうだったんだよね)


 竹富や里道や自分と言う見た事がないキャラがいるからこそ、ゲームでパーティーにいたキャラはどうなっているのかと思う。


(私は『リリ』を知らない……。もしかしたらロディ達は居ない……とか……)


 黒い雲のように段々と不安が胸に広がっていく。


(考えても仕方ないか……。居るはずがない私が居る事でストーリーが変わってしまうって可能性があるんだしな……)


 とりあえず周りの景色はゲーム内と変わりがなさそうだった。


(確か街の周囲に高い壁があって、その外に自然区があって、その外にも壁があって外界と隔てられてたのよね。多分、あの前に見えるのが自然区と街を隔てる内壁……)


 城の外壁よりも高い壁が進行方向にあった。


(あの壁って何mあるのよぉ……。まさか、あの壁もジャンプで上るとか言わないわよね……? そんな事になったら マジで超人で済まなくなるんだけど……)


 あまりにも高い壁故に行けども行けども近付いた気がしなかった。


「た……竹富ぃ……」


 小さな声で竹富を呼ぶ。


「どうかしたのか?」

「さすがに疲れたんだけどぉ……。ちょっと休憩したいんたけど駄目……かなぁ……?」


 おぶわれているだけだとしても、1時間もすればさすがに疲れて来ていた。




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