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57話


 外界に出て3日目。ニワゼキショウの街までの行程も半分過ぎた。


 外界に出てからと言うもの、リスティリアのストレスは右肩上がりだった。一方、リリはサラと意気投合したおかげでストレスは減っていた。


(私、こっちのサラの方が好きだなぁ〜。無口なキャラじゃない方が、私的には楽しいし)


 必要があるかと言われたら悩む所だが、中級以上の魔法を使う度にジャンプをしてパンツが見えそうなのはどうかと思ったが、恐らくサービスカットなのだろう。


(私の露天風呂イベもあったしな……。どうせ、スケベな男が制作に関わってたんだろうな)


「ロディ、わたくしもう獣肉は嫌ですわっ‼」

(嫌なら食うなっての。あんたが今まで食べてたのだって獣肉だっての)


 リリとサラは、ロディとリスティリアから距離を取り、焚き火で肉を焼き丸かぶりをしていた。


「御令嬢ってのは、面倒な生き物ね〜」


 自己紹介をした時も、ツンとそっぽを向いたリスティリアにあかんべーを喰らわしたサラ。ロディとは友好関係を築けそうだとは言った。


 ウサギ型モンスターのモモ肉を手にサラはヤレヤレと言った感じで、リスティリアを見ていた。


「本当、やってらんない……」


 リリが溜め息を吐くと、サラはケラケラと笑う。


「さてと、今日はモンスターの襲撃も多かったし、早目に休もうか?」

「リリ、頑張ってたもんね」


 自分の頑張りを認めてくれるのも嬉しかった。戦闘でのサポートも完璧で、身体強化等の判断も早く長年組んだパーティメンバーのような気がしていた。


 2人して道具袋から綿毛布のような物を取り出す。昼間、トカゲ型モンスターに襲われていたキャラバンを助けたら、お礼だと言ってくれたのだ。サラが手に取った瞬間、ニッコリと笑った。


「これ最高級品よ」

「そうなの?」

「貴族が使う位の良い品よ。これもらえるならお金は要らないって思う位の」


 お金で動くサラが言うなら余程の物なのだろう。それに包まり目を閉じる。


 リリとサラ、ロディとリスティリアの周囲には魔物避けを施してあるが、リリ達の方には遮音も施してある。


 サラが静かじゃないと眠れないと言うので

(えっとぉ……こうか?)

と、リリが初めての遮音壁を展開してみたのだ。


 サラが目を閉じたのを見てから、リスティリア達の方に目をやると、ロディがションボリとしながら、焚き火をつついていた。


(何だかんだ言いながら、ロディ頑張ってるのよね)


 馴れないながらも必死でリスティリアの世話をしているロディに同情をしながら、リリも目を閉じた。






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