表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/134

41話


鍛錬場に着くと リリは 初めてこの世界に来た日に 頭をぶつけた木に触れてみた


毎日 画面で見ていた最愛の推し


初めて生で見た推し


頭さえ打ってなかったら もう少し 会話も出来ただろうと思う


ドストライクの顔も声も もう少し堪能したかったし ストーリーが決まっているのだから 相思相愛は無理でも せめて 友達になりたかった


(レオ… 。レオは あのリスティリアに恋をするの… ? あのリスティリアと将来を共にするの… ? )


そこだけは違っていて欲しいと リリは真剣に思った


(あのリスティリアに国をまかせたら… 。私は この世界の人間じゃないから 国がどうとかは思わないけど ここには レオがいる。友達かって言うと微妙だけど 竹富も里道もいる。何より リオが戻りたいって言ったんだ。リオが戻った時 国は… 世界は崩壊寸前… みたいなのは出来ない。したくない )


「待たせたな 」


感傷に浸っているとロディの声が聞こえた


振り返ると何やら箱を2つ持っていた


「これやるから食え 」


「はい? 」


ロディは ティッシュの箱を2つ重ねた位の箱を1つ手渡してきたので リリは 受け取り蓋を開けた


中には リンゴ( っぽい物 )やイチゴ(っぽい物 )


野菜や肉をはさんだサンドイッチ


蓋付きカップに入った紅茶( っぽい物 )が入っていた


「えっと… 何で? 」


「何でって 腹減ってるからイラついてたんじゃねぇの? 」


怪訝な顔をしながらリリが訊ねるとロディは〘 当たり前の事 〙と言う感じで答え 自分の分の箱を持って木陰に入った


(腹が減ってって… )


リリは 振り返りながら小さく溜め息を吐いた


ロディは 地面に座ると箱を開け サンドイッチに齧り付いていた


(コイツ… 意味不明な奴だな。悪い奴じゃないんだろうけど… )


朝食は食べたから 半分 竹富と里道にと思ったが 振り返ると2人は居なくなっていた


(あれ… ? 何で居ないの? レオとは接触してたのに ロディとは駄目なの? )


パーティキャラとの接触が駄目だとしたら レオと会話をしていたのがおかしいと言う事になる


(もしかしたら 何か理由あんのかなぁ… 。仕方ない。食べるか )


世界観無視の蓋付きカップ紅茶(っぽい物 )は それなりに美味しかった







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ