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総じて愛は重く

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

愛の軽い神様は居ないと思うんですよ。

軽いと思ったのなら、そこまで矢印向けられてないだけです。

――お願いします。お願いします。お願いします。助けて下さい。

そう願ったのが全ての始まりだった。そうして願われた者は自らの全身全霊を持って、助けると、守ると決めた。願いが成就しても、自分達の力が不要だと感じても、前世でも来世でも寄り添うと決めた。

「そんな事を言わないの」

「あまり良くないね。それを見るのは」

「また、悪さをしていたでしょう?」

何処にいても、何をしても、何を思っても全て筒抜けだった。そうして会う度に、事細かに忠告を受けた。寵愛を受けると言うことが、どのような事なのか身をもって知った。

それでも願い出たのは私から、なのだ。きっかけ、事の始まりは私から、なのだ。だから今も尚、歯向かう事無くその愛に答え続けている。


「私達の愛はね、まぁ人間のそれではないから、総じて重いよ? 見守ると決めたなら、揺籃から墓場まで。更に面倒見の良い御前は、前世でも来世でも。自らの傍に来るように縁を紡ぐ御前もいらっしゃるね」

「存じ上げております」

僕の知人に、神様の寵愛を受けた人が居る。その人は不安症で何時も何かに心を砕いてた。そうして弱さ故に縋らざるを得ないような人だった。

だから見守ると決めた御前達は、あらゆる場所の神様に頭を下げて、協力を仰いだ。何時、何処で、苦しんでいても直ぐに手を差し伸べられるように。いざという時に、助けられる様に。

ある時、少しだけ緊張の溶けた彼女はこうボヤいていた。

――死にたくなると、必ず旧友から連絡が来るの。生きろって、その願いだけは聞き届けられないって。多分、今また沈んだら、全力で救おうとして下さると思うよ。

神社仏閣で手を合わせる際に、願い事を口に出す人はほぼ居ない。だからきっと、心の声を聞くしかない。そうして今、この方々はその力を応用し、救うと決めた子に鈴を付けている。

かっこ

「まぁ、最近の毒舌は聞にくいけどね。心中で考えようとした途端、言葉になる前に別の言葉で誤魔化すんだ。あ……ふふふ。可愛いねぇ」

「どうかなさいましたか?」

「いや? 今少し苛立ってるみたい。毒を思おうとして、別の言葉で誤魔化してる。『ハンバーガーはおやつです。“おやつ”なんです』ってさ。ハンバーガーが食べたいのかな? それならば……」

そう仰って、浮き上がって、指先に絡んだ二つの糸をくるくると結びにかかる。

素知らぬ顔で縁を結ぶのは、神様特有の性質だった。


「怯えているね。私達の事を深く、深く愛しながらも、何処かで恐怖心を抱いてる。君に対して、怖がらせる真似はした事はないのだけど」

「恐れるだなんて……滅相も御座いません」

一度首を縦に振りかけて、すぐに横に振る。

前にも増して、読心が難しい。成程、本心を悟らせない様に、自分に嘘を吐き続けているのか。感情を捻り潰したのか。

「それが君の対価なんだね」

愛の重さに耐えきれず、裏切る人間もいる中で、この子は必死に耐えている。愛に答えようとしている。ならば、此方もそれに応え続けようじゃないか。

「これからも宜しくね?」

ハンバーガーはすぐにお腹いっぱいになりますが、一時間でお腹が空くので、オヤツです( '-' ) オヤツなんです( '-' )


高位の存在様に俗っぽい言葉は似合わないと思うのですが、物凄く平たく言う為に、あえて使います。


基本的に面倒見る相手にはクソデカ感情。愛はしっとり重い。

※クソとか言わない。重いとか失礼。

病んでないヤンデレ。

※縁を紡いで自分の傍に引き寄せる事はなさいます。

病んでる訳じゃないんですよ。純度100の好意です。

いや、本当に失礼。


でもその人外さが堪らなく好きな作者です- ̗̀(˶'ᵕ'˶) ̖́-


自分から願った手前、不興を買ったらどうなるか、火を見るより明らかな主人公です。

だから彼女が出来ることは、その愛から逃げること無く受け入れる事。

最大限、自分に出来るのは閉心術を身に付ける事だけです。


普通のか弱い子が、心の形の違いを見せ付けられる話でした。

私が好きなんですよ。人と掛け離れた心の形が。


君の為なら死ねる。っていう言葉が軽くなるとは思いもしませんでした。

やっぱり、揺籃から墓場まで。今世でも来世でも。でないと。

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