いつもどうり?
「玲!次美術だよー!早くしないと置いてくよーーっ」
「あっ、うんっっ」
親友である美帆の声によって現実へと引き戻された。頭の中は日記に書いた夢のことでいっぱいだった。どうして私、急にあんなこと日記に書いたんだろ…。変なの。そんなことを思いながら美術の用意を持って美帆と一緒に教室を出た。
「いそごいそご!」美帆はそう言って私を急かした。
「ごめんね…」私がそういうと、美帆は何やら自慢げに
「いーのいーの!私と玲は親友だもん!一緒に行くのは当たり前!遅刻するときも一緒だよ!」と言った。
改めて美帆と親友になれたことが嬉しかった。何気ない会話も、ふざけて笑い転げることも、ちょっと言い合いになることも、仲直りすることも、全部全部これが私の当たり前の日常。今すっごく幸せ!
そして、
「ありがとう」たった一言そう言おうとしたとき、
今まで経験したこともないような頭痛に襲われた。
私は思わず荷物を落として頭を押さえた。
「どっ、どうしたの?頭痛いの?大丈夫?保健室行った方がいいんじゃない?無理しちゃダメだよ‼︎」
そう言って、保健室へ連れて行ってくれた。そこからベッドまでは、あまり覚えられていない。気がついたら、ベッドで寝かされていた。まだ少し残る頭痛も寝たら良くなるのかなと思い、一度寝てしまうことにした。
やたらと静かな保健室はもしかしたら誰もいないのかもしれない。先生はいるのかな、そんなことを考えながら眠りに着くと、夢を見た。
目の前に映るのは薄暗い通路と外へ続くであろうドアだ。通路からドアへ走るボロボロの女の子がいた。その子は、少しだけこちらを振り返るとすぐに去ってしまった。
「あの子、泣いてた…のかな」
あの子は誰?
ここはどこ?
こんな感じでいいのでしょうか…。小説を書くのは初めてなので、おかしいところは教えてもらえると嬉しいです。