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最強の言葉

お父様傷付くの会です。

お父様辛いけど頑張って笑

楽しんで読んでください!

「!?レイド…」


「えっ、お兄様!?いつから…」



 いきなりの登場には私もビックリだった。



「あぁ、居たのは始めからかな。ちょうど書斎の前を通った時に二人の話し声がきこえてね」



 タイミング良すぎるなぁ、おい。



「そうなのか。それでさっきのはどういうことだ?」


 

 そうだ。私もそれについてききたい。



「リリスが剣術を習いたいんだったら僕と一緒に習えば、僕も見ていられるし危険はないと思ったんです」


「確かに、それなら…」



 お父様が揺らぎ始めた!!ナイス、お兄様!

 あともう一言何か言えばっ!

 あっ!これなら…



「私、剣術を学ばさせてくれなかったら、お父様のこと嫌いになりますっっっ!!!!」



「…………………」



 あれ、言い過ぎたかな?そぉーとお父様を見てみると、顔を真っ青にして固まっていた。

 そこまで嫌われたくないのか。強いな、この言葉。

 それでもお父様は嫌われたくないのか、青い顔をしながら小さな声で

 


「分かっ……た……」



 やったぁぁぁぁぁ。許可を得たぞぉぉぉぉ!これで剣術が学べる。

 また一歩、完璧な令嬢に近づける!!

 歓喜に浸りながらまだ青い顔をしているお父様を残して、お兄様と書斎を出た。



「お兄様!ありがとうございます!!お兄様のおかげで剣術が学べます」



 お兄様に微笑みながらお礼を言うとお兄様は、私の頭を撫でながら



「いいよ、僕もリリスと一緒に学ぶことができて嬉しいからね」



 あぁもうかっこいい!お兄様最高!



「それでも、ありがとうございます。お兄様大好きです」



 私はもう一度お兄様に微笑んで、私の気持ちをお兄様に伝えた。



「………あぁもうほんと可愛い、僕の妹は」



 お兄様は手で自分の顔を覆ってそう呟いたが、剣術を学ぶことが出来ることに大喜びしている私には聞こえていなかった。


 その後お兄様は、私の部屋の前まで送ってくれた。



「それじゃあ、明日から剣術の稽古があるから頑張ろうね。おやすみリリス。いい夢を」


「はい、頑張ります!お兄様もおやすみなさい。いい夢を」



 私は明日もまた完璧な令嬢に近づくために頑張ろうと思って眠りについた。

お父様めっちゃ傷ついてましたね。

可哀想に…。立ち直るにはまだ時間がかかりそうですね。

お兄様のシスコンも少し垣間見えましたね。笑

次回はリリスが剣術を始めます。

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