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リリス 四歳

リリスが成長します!

やっと自由に動くことができるようになったリリス。

これからどうするんでしょうか?

今回も楽しんで読んでください!

 あの日から毎日欠かさずお兄様は私の部屋へ来て、私とお話しするようになった。

 お兄様が来るようになってから、お母様とお父様も来るようになって家族揃っておしゃべりをすることが多くなった。


 だが穏やかなそんな日々はすぐに過ぎ去っていき、私は4歳となり、自分で歩いたりある程度は喋れるようになった。


 私は自由に行動できるようになってから、悪役令嬢になったからには完璧な令嬢になろうと決意した。

 そのためにまずは、必死に勉強した。毎日毎日、自分の屋敷の書庫に通い詰め本を読みあさった。


 朝から晩まで本を読んだ。


 それはもう、使用人達やお兄様、お父様達が本気で心配するほどに。

 本を読みあさったあと、もっと知識が欲しいと思った私は通常は5歳から始まる家庭教師教育と淑女教育を1年早く始めてもらった。


 家庭教師の先生は伯爵家のマダム、ミス.オリシアで、子供にもとても厳しいと評判の先生だった。

 だが、私にはミス.オリシアの教育方法があっていた。

 自分に対する甘さが捨てられるからだ。

 ミス.オリシアの教育を受けただけではまだ完璧には程遠いと思った私は、剣術を始めようと思った。


 私は剣術を始めるために、お父様に許可をもらおうとお父様の書斎に向かった。

 (ちなみに、淑女教育によって喋る時の言葉使いが変わった。これぞ、努力の賜物!!)

 お父様は許してくださらないかもしれない。

 だが、完璧な令嬢になるには、今のうちに剣術はやっておいた方がいいと思ったのだ。

 でもあのお父様のことだから、リリスにそんな事させられないといいそう。

 そうなのだ。リリスの父ヴァイスはリリスを病気かと思うほど、溺愛しているのだ。


 心配になりつつも、ヴァイスの書斎につきノックをして部屋に入る。



「おぉ、リリス!どうしたんだ。こんなところまで、ほらこっちへおいで」



 外で冷徹宰相と呼ばれているとは想像できない溺愛ぶりだ。



「お父様!」



 私はお父様に駆け寄って抱きついた。



「で、どうしたんだいリリス?」



 意を決して私はここにきた目的を言った。



「あのね、お父様。私ね、剣術をやってみたいの」



 そう言ってお父様を見上げるとお父様は………………固まっていた。

 あぁ、フリーズしている。そこまでショックだったか、愛娘が剣術を始めたいと言ったのが。



「………お父様?」



 お父様の前で手を振ってみた。



「リリス……」



 あっ、フリーズ解けたり。



「お父様、ダメですか?私、剣術が出来るようになりたいんです」


「リリス、女の子は剣術は出来なくてもいいんだよ」


「でも私は、自分の身は自分で守れるようになりたいんです!」


「だが…それでケガでもしたら…」



 確かに、お父様の言っていることは最もだ。

 令嬢が万が一大きなケガでもおったら、傷物とされ嫁ぐ事が出来なくなってしまうのだ。



「ですが、お父様わたしは…「だったら僕と一緒にリリスが剣術を学べばいいのではないのでしょうか」



 突如私の声に被せるようにお兄様が、乱入してきた。

突然のお兄様の乱入笑

リリスは無事に、剣術を学ぶことができるのでしょうか?

これからもリリスを応援してあげてください!

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