表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/4

神様と運命の出会い

ブクマ、評価入れてくださった方々、ありがとうございます。感想なども宜しければお願いします。これからもぼちぼち投稿を続けたいと思います。


 ……とりあえず……これは話したほうが良いのかの?というわけでワシは軽く咳払いをすると、改めて婦人の方を見やり……


「…あ、えーと。ワシ、一応神様、やらせてもらってる者です……どうぞよろしく……」


 いかん。仮にも神を名乗るワシが、こんなへっぴり腰では舐められてしまう。どれだけ中身がクソであっても、体裁だけは取らねばなるまいて。


「……まぁ、神様だなんて、本当にいらしたのね。今どき死人も多いでしょうに、ご苦労様です……。私、梅田麗子(うめだれいこ)と申します……どうぞよろしくお願いいたします……」


 礼儀正しい方じゃのう……。最近の欲望にまみれた若者とは明らかに違いよる。こういうのをホントの聖人というのかのう……。


 おっと、またぼーっとしてしもうた。そんなことより仕事じゃ、仕事。


「……え、えーと、じゃな。ここに来られたということは、その……転生、をご希望という事で、よろしいのですな……?」

「……?転……生?輪廻転生のことかえ?私も次の生を賜る時が来たんじゃのう……ありがたやありがたや……」


 ……どうも、先ほどから会話が少し噛み合っとらんようじゃが……。まあ、兎に角転生希望なのは間違いないようじゃな。


「……それで、貴方は転生して何をなさるおつもりなのですか?ここに来られたという事は、転生に対する強い願いが、あると思うのじゃが……」


 本来であれば、この段階でどんな能力が欲しいか、どんな異世界に行きたいかを尋ねるのじゃが、ワシはついこのように問うてしまった。


 こんなご高齢の方が転生を希望するなど、初めてのことだったのじゃ。まぁ大体年寄りは死に際に「大往生じゃったよ」とか「ワシの人生に一片の悔いなし!」とか、言うんじゃろ?しらんけど。じゃから、あんまし生まれ変わりたいなどと、思わないようなのじゃ。


 それなのに、この人は来た。であれば、よっぽどの何かがあるに違いなかろう。


「……そうねぇ、わたしゃ、人助けがしたいねえ……」


 ひ、人助け????


「……私は生涯独り身じゃったが、たくさんの人に巡り合えてな……いつも、助けてもらってたのじゃ。年を取ってからは特にのう……。じゃから、こんど生まれ変わったら、世のため人のために、なりたいんじゃよ……」


 よよよよよよ……なんともまぁ、健気な御方なんじゃ……神様じゃ。この人、絶対神様じゃ!!


 ワシみたいなろくな力を持っていないジジイよりも、この方の方が神にふさわしくないかのう!?


 それに、今ある能力を全部授けたら、ワシ、神界から用済みになるわけじゃし……。


 ……………………。


 よし!!ワシ決めた!!


「よ、よいじゃろう!!貴方の願いをかなえよう!最高の転生場所を用意し、ワシの持ってる(くそ雑魚)能力もすべて授けよう!」

「あらあら、そんなに気を使わなくても……神様も色々ありますでしょう?私は人助けができればそれで……」

「そんなに謙遜なさるな!貴方にはそれほどの価値がある!!ただ……






ワシも、一緒に連れていってはくれぬか??」






 ワシ、麗子さんについてくーーー!!

 

次からは三人称で話が進みます。予めご了承ください。

ブクマ、評価お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ