神様の独り言
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やあ諸君。
ワシは神様じゃ。
まぁ、神様っつっても大したもんでもないんじゃが……。別にやりたくてやってるわけでもないし……。それに、今は諸事情であんまし権能とか力とか持ち合わせておらんしのぅ……はぁ……。
え?なんて?神様がそんなショボい奴なわけない、じゃと?
いやだって、ゆーてワシ、ただのじじいじゃし?威厳なんてゴミカス程度にも持ち合わせてないし?神様にそんな偏見持ってもらっちゃあ、困るってものじゃ。私服は半袖短パンじゃしな?あんな白い袈裟みたいなの、暑くてしょうがないんじゃよ……。
ちなみに、趣味はイカ臭いプライベートルームの中でかわい子ちゃんのデュフフな写真集を舐めるように見入ながら、おもむろにパンツを下ろし、そこに熱気を帯びた雄々しくそそり立つブツを……
おっと、口を滑らせすぎたようじゃ。いかんいかん。とっとと先を知りたい諸君らに失礼というものじゃな。
おほん。改めて、ワシは他の者からは神様と呼ばれておる。じゃが、ワシの仕事はたった一つ。
たまーにやってくる、死後に異世界転生を望む者達。そいつらに転生先を紹介したり、特別な能力を授ける。それがワシの役割じゃ。
しかしじゃ……ひとつ、どうしてもモノ申したいことがある。こんなワシじゃが、これについてはここ数年四六時中悩まされておる。
ここ3、4年、若いモンの来る数がまあ多いこと!!そんなポンポン若者が死んでどうする!しかも死因の半数以上がトラックにひかれて轢死だなんて!もはや自殺しとるのかと思うくらいじゃよ……。
まぁ、それだけならば良いのだ。いや、良くはないが彼らも死んだ身じゃ。そこにとやかく言うつもりはない。
じゃが、いざどんな力が欲しいか、そしてどんな異世界に転生したいかと尋ねるとじゃな……。
希望者A「俺TUEEEE系能力、ほしいっす!!」
希望者B「『あれ?俺またなんかやっちゃいました?』ってなれるような世界に行きたいです!!」
希望者C「最初大したことないと思わせて、実はめちゃくちゃ強い奴で……」
希望者D「キ〇トかなーやっぱwwwwww」
……とまあ、口を開けばこの通り、ひどいもんじゃ。最後のに至っては意味すらもわからんまんまじゃったがな……。
兎に角、最近は努力せずに馬鹿みたいに強い力を得て異世界に行くことで、自己肯定感を高くしたいと願う、欲にまみれた奴らがたくさんおる……え?ご都合主義だから我慢しろ?ワシの気苦労も考えてみろ作家共!!
おっと、また口が悪うなってしもうた……。
というわけで、そんな調子でワシの持ってる能力をホイホイ授けていったらな……
ワシのステータス、くそ雑魚になってしもうたのじゃ!
いかん!今残っている能力では、とても今のチート能力市場の需要に答えられん!!
おおおお落ち着けワシ!!とりあえず、今持っている能力を整理するのじゃ。ええと……今ワシが授けられる能力は……
「若返り」と「知恵袋」、あとは申し訳程度に魔法の杖が一つ……。
………………。
弱------い!!
なんじゃあこのラインナップは!!こんな能力で勇者になんぞなろうものなら、すぐさま追放されて田舎でスローライフコースじゃぞ!?
しかも、今日も一人転生希望者が来るんじゃぞ!?どうするワシ!?
というかもう面会の時間じゃ!兎に角事情を説明して、この3つで何とかなりそうな異世界を探さねば……!
というわけで、ワシこと神様はバベルの塔をブリーフの中へしまい、身支度を整えて神様モードへと移行した後、軽い咳払いと共に今回の転生希望者のもとへと転移する。
「よくぞ来た。その身が現世から離れようとも、なおも強い生への執着を持つものよ。我こそは、貴君を今一度転生という形で蘇らs……は……え……?」
せっかく神様モードスイッチをONにしてきたのに、思わず素に戻ってしまった。
そこにいたのは、厨二臭いガキでも、聖女になってくっ殺をご所望のメスガキでもなく……
腰が曲がり、顔に皺が走った、老齢の女性であられたのだ。
「……あ、えーと。ワシ、一応神様、やらせてもらってる者です……どうぞよろしく……」
…思えば、これがワシと彼女とのー麗子との、運命の出会いであった。
短くサクッと読める作風を目指しています。
今日はもう1話投稿するので、よければ見てやって下さい。