異世界人オタク化計画
見事なニチアサ勢への道を進みだしたユールたんに、その後女の子向けの古いアニメ
(美少女戦士やカードキャプターなやつとか)をゆっくりと見せていった。
ちょこちょこと特撮ものとかも混ぜてはみたがこれはまだ興味は持てなかった模様。
諦めずに、いつか別の切り口でおすすめをしたいと考えたりする。
アニメの合間に絵本を皮切りに本も読んでもらう。
音声だけ翻訳がかかっているのかと思ったのだが、文章もこの家の中にいるのであれば
変換されてはいるようだ。
だが、ユールたんは今まできちんとした勉強をできる環境ではなかったので
文字がうまく読めないみたいだった。
なので、部屋でウサ姉さんが魔法の訓練と並行して文字の勉強などもしてくれていたようだ
「ウサ姉さんありがとう」
僕が、そういうと
「あーちゃんの事だから絶対マンガも読ませたいって考えるだろうなって思ったのよ」
と余裕のある感じで返された。
でもほんとその先読みありがたいです……たまに怖いけど
そんなこんなで、ユールたんのオタク教育は着々と進んでいくのであった。
ユールたんは、女の子だけあってやっぱり主に少女漫画とかを好んで読んでいた。
最初は、漫画版の〇〇キュアシリーズからのなかよきコミックを読み進め
そのあときゃおやりぼんぬなどを経由して、少年漫画なども読めるようになっていた。
異世界とは少し違う常識で書かれたマンガを、すんなり読んでいくので
一度、疑問に思うこととか異世界と違うところがあるから読みづらいのではないか?と
聞いたことがあるのだが、ユールたんは
「これは、お話で現実とは違うんですよね?だからあまり気にしないようにしていました」
と言って、少し困った顔をされてしまった。
本人が、気にしないようにしているのならとりあえずはいいだろうということで
(後で、実はウサ姉さんが異世界と僕の世界の相違点なども教えていたことが判明したが)
そのまま、楽しんでもらうことにした。
ウサ姉さんが検閲しているから大丈夫だとは思っていたが、青年向けの物は
ユールたんの目に触れないように18禁コーナーをポイントで作成して隔離しておいた。
ポイント消費すれば、自分で動かさなくても自動的に対象の本などがそのコーナーへ移動するので
とても助かった。
オタグッズが増えた時の為というのもそうだが、そろそろユールたん専用のオタ部屋でも
用意してみるかな?とぼんやり考えながらさらに1か月を終えた。
異世界に来て2か月と少し、慣れてきた新しい暮らし
このままでいいのかなー……なんて思っていた時に あの人が来た。




