10/38
睡眠はとても大事です。
異世界に来て１週間が経つ
この１週間は久々のＧＷと言わんばかりにのんびり過ごしていて
ひたすら溜まったアニメやラノベを消化していた。
今日も１日をオタ活してベットに入る。
部屋の移動は大変なので日中はオタ部屋、夜は自室と分けることで体内時計を調整するようにした。
オタ活に夢中で神様に連絡もしてなかったし、むこうも忙しいのか連絡はこなかった。
急ぎで聞きたいことでもないので今は、これでいいかなと思っている。
異世界に来て１０日目、就寝してしばらく経ってから部屋に異変が起きた。
<<……け…て…い…よ…いや…>>
どこからか人の声が聞こえてきたのだ。
それは、なにかを繰り返しているようなのだがうまく聞こえない。
<<か…み…さ…たす…て>>
その声は、僕が完全に覚醒するまで繰り返され、僕が起き上がると声が止まる。
僕がうとうとし始めるとまた聞こえ、起きると止まる。
そんな謎現象がそれから２日続いたのだ。
日数が経つごとに声が大きくなり、言葉が明確になっていく
夜だけかと思えば日中も眠ろうとすると聞こえてくるので僕は完全に寝不足だった。
寝不足のせいでイラつきも出てくるし、思考能力も低下している気がする。
何とかしないといけないのだが、どうしたらいいのかもよくわからない
少しでも睡眠をとろうと僕はこの２日ベットから動かず過ごしていた。
３日目の今日も布団にもぐって目をつぶる。
するとまた声が聞こえてきた。
<<たす…けて…ください…神様…痛くて…苦しいのは…もう嫌です…かみさま…>>
２日前よりはっきり聞こえる声は幼い声で助けを求めているみたいだった。
痛いのは嫌だ、苦しいのは嫌だと助けてほしいとそう言っていた。
睡眠不足の僕はその声をただぼんやりと聞いていた。
