グレープの祝日
皆さんこんにちは!
突然ですが、この小説には以下の三つの注意点がございます!
先ず一つめ、この小説では、お食事中の方に不適切な表現が出てくる可能性がございます。
お食事中の方はくれぐれも注意して下さい。別にグロテスクな表現とかが出てくることはないし、火星で進化して襲ってくるわけではないのでご安心ください。
頑張って伏せてるけど、苦手な人はやめておきましょう。
続いて二つめ、この小説では食べ物を粗末に扱うことがあります。
物凄い量のブドウを食べないといけないので仕方ないのですが、そういうのが許せないって方にはお勧めできません。捨てずに食べるから無駄にしてるってことは無いと思うけど。
そして三つめ、この小説は前書きですらこんな感じです。
こんな感じのだらだら一人が独り言を呟いてる小説が苦手、または嫌悪しておられる方は、多分ここまで読まずにブラウザバックしていると思うけど、つまりそう言うことです。反対に、こんな感じの前書きがお好きな方には、気に入っていただけるはず……! はい。
以上が注意点となります。
それではお楽しみください。
読んでくださるあなたが、ちょっとでも、お元気になりますように。
その段ボールは、突然私の前に現れた。
「待たせたな!」
「いや、待ってないよ!! って、本物はこんな風に喋らないんだろうなー。俄かの極み。」
極みのあとには乙女が続く。って、ちょって古いか。
こんな一人芝居でもやってないと祝日は暇で暇でしょうがない。社会人になって一人暮らしするようになって、食器使わない、ごみを出さない、部屋を掃除しないような生活を送っていると、祝日は暇になる。あ、掃除すれば良い……。めんどくさい。
それより、この箱の中身をどうしよう。いつ届いたのかわからない、届いてからずーっと放置してた気がするぎっしりのグレープ。ブドウとは違うのかな。箱を開けるとふわっとブドウのいい香り。
勇気を出して、一粒をパクッと。
あ、大丈夫だ。
でもこのまま玄関に放置ってわけにもいかないので、一人用の小さな冷蔵庫へ。
「は、入らない……。」
段ボールは赤ん坊が三つくらい入る大きさだった、って伝わらないかな? まあ阿部さん(公房)一人分くらいの段ボールだよ……。うーんダメだな。比喩は苦手。もっと伝わる方法は……、すごく大きいって言えばいいや。うん。
そのすごく大きい段ボールに一杯のブドウ。かなり熟しているというか、グレーゾーンになりかけなんだけど、私はこれくらいが一番好きかな。でも、冷蔵庫に入らない。
たぶん、入ったとしてもすぐにダメになっちゃいそうな気がする。 よし、食費が浮くし、今日中に食べちゃおう!! 今日のご飯はブドウだ!! と決心する、早朝9時の私なのでした。
それより、朝からいきなりブドウ詰めの段ボール、それも何時、何処から来たのかも分からないようなものがあったのに、「どうして驚かないんだ!?」って普通なら驚きますよね?
実は少し前にも似たようなことがありまして。その時は箱いっぱいのオレンジが二箱。今回はブドウが一箱だからどうにかなるかなって、『経験の差』ってやつです、わかんないけど、て言うか、私誰に向かってしゃべってるんだろう。実況動画とか見た後に、何でもかんでも実況したくなるんだよね。分かってくれる人いるかな?
ブドウの食べ方って動画でも挙げてみようかな?
……やめとこう。
☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆
とにかく、机の上のいろんなものをとにかくどかして、お皿一つ分のスペースを確保。
「ちょっと早いけど朝ごはん!!」
段ボールからブドウを何房か取り出して久々にシンクを使った。ちゃんと水が出て良かった。
あ、机から物をどかしたのはいいけど、私のスペースが無い。
両手に一杯のブドウを抱えたまま、足でその辺の物を片付けて、座れるようにはした。座り心地は考えない。それが私。
席についてブドウをお皿の上に。ひと房、ふた房と食べ進めていく。
三房……。ふと段ボールの方を見た。
心なしか、増えてる、気がする。気がするだけだよね。きっと。
箱からちょっと飛び出しているブドウたちが、私の方をじっと見つめてる。
「きっと、食べてくれるよね? ね?」
そう言ってる気がする。なんだか可哀そうになって来た。紫色の皮に反射する光が、瞳のように見えてくる。多少威圧されてる気もするけど、気にしない。気にしない。
そうだ、ワインにしようと思いついたのは、五房目の時。
あ、でもこれって小さい子にも見られてるかもしれないから、お酒飲むところはダメなんだよね。ワインはお酒だよ。飲んじゃだめだよ。大人以外ダメ絶対。それは大人でもダメだね。でも、選挙権は18歳にもあるから、子供が選挙に投票するってことになるのかなぁ。複雑だな。
戦国時代に20歳未満は酒飲むなって言えないよね。そうだ、織田信長ってワイン飲んだらしいよ。じゃあ、やっぱし作ってみよう!!
そう思っていた早朝10時の私だった。
で、いろいろ調べていくうちに、自分がお酒に弱いことを思い出した。
数日前、一人で居酒屋に行って、おちょこ一杯で両親に迎えに来てもらう始末。
お酒はやめなさいと言われた。大人になっても飲めない。大人になった意味がない気もするけど、気にしない。気にしない。でもちょっと気になる。大人になったのに、子供みたい。
結局ワインにする計画をあきらめ、ひたすら食べることに。
悲しいけど、これってデラウェラなんだよね。マスカットの方が好きなのに。
十房目を食べ終えてお腹はいっぱい。もう、さすがに飽きた。
ちょっと休憩。
ブドウがいっぱい。お腹もいっぱい。お水を一杯。ブドウを一粒、お水を一杯。
ブドウを一粒、お水を少々。ブドウを一粒、お水を半分。ブドウを一粒……。
気が遠くなってきた。終わりが見えない。なんでこんなものを今の今まで忘れていたんだろう。夏休みの自由研究みたい。
確かあの時の私は、割りばしで家作ったんだっけ。アニメ映画を見ながら作ってたのを覚えてる。あの映画すごいグロかった。今流したらほとんどモザイクか、タイトルとか言ってもモザイクかかるだろうけど、まるまる姫だったよ。でも、あの映画でもお酒飲んでたな。
ああ、ワイン……。
ワインのことが頭から離れない。どう頑張ってもワインに持っていかれる。これがワインの力なの……?
そういえば、ワインってどこのお酒だろう?
日本酒はどこの国のお酒かわかるよ、日本でしょ。で、ビールはドイツ。イギリスはフィッシュで、フランスはフラン酒。テキーラはロシアで、ウォッカもロシアで、ウィスキーもロシアで、アルコールもロシア。それからジンは中国だったよね。
嘘だよ。
でもいくつかは本気で間違ってる。だって、ぜんぶ飲めないんだも。哀しい。
良い子は飲むなよ。私が飲めないから。
あ、とここまで来て気付いた。
お酒がダメならジュースにすればいいじゃない!!
そう言って、早速準備に取り掛かった。
1980円(税抜き)で買ったミキサー!!
に、ブドウを皮ごと入れる。種は無いから大丈夫。軸から取り外してミキサーに放り込んでいく。オレンジよりも小さいから良心的。いや、この量を送り付けてくる時点で良心は皆無でしょうね。
いっぱいになるまで放り込んだ。食べるよりもずっと効率いいや。すごい減ったよ。
紫の小さな粒粒がぎっしり詰まったミキサー。
私は少しの間眺めてた。これからジュースになるんだなーって。
慈悲は無い。良心はあるけど。
「えいっ!!」
グウォーーー!!
っと勢いよく回転するスライサー。ブドウが次々に粉砕されていく。あんなに食べるのに苦労した量が、あっという間にジュースになった。
始めからこうすればよかった。
コップはどこだろう?
ガサゴソ探すと、一つ出てきた。
ホコリ被ってるけど、洗ったら使えるよね。
……。
今度洗い物しよ。
洗ったコップにブドウジュースを注ぐ。透明なグラスに紫の液体が注がれる。これっておいしいのかな?
少しの不安が脳裏をかすめる。まぁ、何とかなるでしょ!
それを一気に飲み干そうとした時、チャイムが鳴った。
「はい!」
私は一口も飲まずにグラスを机のわずかなスペースに置いた。
「宅配便です。」
「はいはい。」
私はジャージのまま外に出た。あ、起きた時に鏡を見とけば良かった。
荷物を受け取ってサインした。箱が増えた。嫌な予感しかしな……。
箱を抱えてぶつぶつ言いながら戻って来る。箱の角がミキサーに当たる。
「あっ!!」
ガシャン!!
ミキサーが倒れて紫の液体が散らかった部屋にまき散らされる。
「あ……。」
私は呆然とした。何となくこんな失敗をどこかでしたことがあるような気がした。
散らかった部屋は見る見るうちに染色されていった。
「あ、え、うそでしょ……。」
嘘だよね。うん、きっとこれは悪い夢なんだ。と、思いたい。
「思いたいけど、でも、ねぇ、あはは。もう笑うしかないよ。」
今度から、ちゃんと、部屋片付けよ。
片付けよ。
片付けよ。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
お星さまが見えるよ。
この線作るのけっこう苦労したんだよ。うん。
それからの、私の記憶はもうろうとしている。
私の心は紫バイオレット。私のお部屋はウルトラバイオレット。
紫外線はお肌の敵! ということで、みんなの代わりに紫外線と戦うことを宣言します!
よーっし! かかって来いっ!!
昔、お母さんに言われたんだ。
『女の子は家事が出来ないと結婚できないのよ』
だから、今からお部屋を綺麗にしてやんよ!
私の手には伝説の雑巾が握られている。コイツのパワーをコントロールすることが出来れば、紫などどうってことは無い!!
さあ、先ずは私の机の上の安全を確保だ!
手始めと言わんばかりの華麗な雑巾さばき、学生時代に培ってきた机拭きの力が一気に解放される。敵はあっという間にいなくなり、机の上の脅威は消えた。
これが、机拭きの力……。
私は自らの力に驚くばかりだった。
そうか、あの過去の忌々しい記憶達が、
地味だ
根暗だ
オタクだ
眼鏡だ
くそ真面目だ
毒舌だ
ずぼらだ
口うるさいババアみたいだ
なんて言われてきたが、今日、ここでこれだけの力を出せたのは、過去の日のつらい記憶に隠された絶え間ない努力が昇華された結果なのか。
分かったよ。私に秘められた封印されしこの力を。みんなを守るための、この、力を。
私が、今ここで、生きている意味を!!!
!?
その時、私は感じた。今まで感じた事の無い何か身震いするような凄い気だ。もしやこれは……!?
だが、もう遅い。記憶の拘束を乗り越え緑眼の究極銃を手にしなければ、この部屋の秩序が破壊され尽くしてしまう……!!
どこだ、どこに居るんだ!!
究極銃を手にした私は、微かに感じる気配に、五感を集中させる。どこに居るか分からない相手にむやみに使えるほど、この銃の威力は伊達じゃない。なんとしてでも一発で仕留めなければ……!!
その時、僅かに動く姿が見えた!
カササ!!
「そこだっ!!」
瞬時に狙いを付けトリガーを引く。手加減はしない。始めから全開でいく!!
「落ちろ!!」
ビシュンッ!!!
その一瞬の噴霧が敵に命中した! 敵は体勢を崩して、動けなくなった。これが新たに与えられた力……。
私はほっと胸を撫で下ろした。
いや、まだだ。
まだ、終わっていない……!
壁と天井に、同様の影があった。
それで隠れているつもりか!! これでも喰らえ!!
天井の敵へ、一発。そのまま銃身を壁に向けて、一撃。
敵は無残に落ちて行った。私が完全勝利した証だった。
「今度こそ……。」
「残念だが、貴様の負けだ。」
何!?
反応した私にはもう遅かった。敵が、奴が、まだ、一匹残っていたのだった。それが、私に向けて突撃してくる。その黒い輝きを放つ翼を広げ、一瞬だ。一瞬のはずなのに、ひどく緩やかな時の中にいたと思える。手にしたわずかな時間、我を取り戻して思考する。
奴はどこから現れた?
壁か、天井か。
いや、違う。
こいつは……、そうか。
完全なる死角からの刺客
「仲間の仇は取らせてもらうぞ!!」
彼はそう叫ぶはずだ。ならば……。
「私も、あなたに恐れをなし、密かに生きて行くのには疲れた。」
「安心しろ、ここで昇天させてやる!!」
「だから。」
「しねぇ!!」
私はトリガーに手をかけ、狙いをつけた。
もう迷わないと決めたんだ。
あの日、みんなと笑っていたカラオケボックス。
そこで乙女たちから笑顔を奪った奴らに、私は今まであまりにも無力だったんだ。
その姿をみては叫び、助けを求め、自分でどうにかしなさいと呆れられた日々。
それすら懐かしく思える。
私は今、ずっと強くなったんだ。
誰にも負けないように。
自分の思い出にすら涙を浮かべていた私でも、ここまで強くなれたんだ。
ありがとう。私を強くしてくれて。
私はそう呟いて、トリガーを引いた。その弾丸の勢いが敵の体を吹き飛ばした。最後の悪あがきも虚しく、彼は力尽き、床に伏した。
私は天井を見上げ、思う。
もう、この戦いにも疲れた。もう、誰とも戦わなくていいような世界を作ろう、と。
心に誓った思いと共に、私は部屋を掃除するのだった。
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★
人は、お腹が膨れると、苦悶の表情を浮かべるらしい。
私がそうだ。苦じぃ……。
あ、さっきのことには触れない方向でお願いします。
ね、苦手な方も多いでしょうし。
ご、ごほごほ、何でもありません。
さて、私が何したのかちゃんと言わないとね。
んんを、袋に包んで外に捨てました。ポイ捨てじゃなくてちゃんとベランダに置いたから大丈夫。
それから紫色に染まった部屋を綺麗に片付けました。
床が輝く位になりました。ワンルームで助かった。こんな部屋が二つもあったら私の心はブレークされてました。
と、いう訳で、まだまだ、グレープが余っています。
どなたか、グレープを効率よく食する方法をご存知の方はいらっしゃりませぬか。
いらっしゃらない。ぐは。
だれか~、助けてー。これ以上はもう、持ちそうにありません。
捨てようかな。
そう思った時、ふと、グレープの箱に目があってしまった。一日中グレープを食べている私には、彼らが何を言いたいのか分かってしまう。
……ねぇ、
大丈夫。私に任せて。
……ありがとう。
彼らは、今にも消えそうな声で呟く。
こんな経験ありますか。
グレープを一日中、苦悶の表情で食べ続けて、グレープが何言いたいのか分かるようになって、捨てようなんて微塵も思わないなんて。
私、壊れちゃったのかな。
ねぇ、誰か。
……。
それからその部屋の女は、永遠に葡萄を食べ続けるのだった。
……。
嫌だ―!! こんな最期なんて嫌だー!!
せめて、せめて、彼氏がいてくれれば……!
こんなグレープなんてすぐに食べてくれるのに!!
だれか、かれしが余ってる方は居りませんでしょうか!!
年齢も性別も問いません!! 誰か、暇な方いませんか!!
おーい!!
おーい……。
……。
私が今ここで叫んで、誰か助けてくれるのかな。
助けは来るのかな。
雪山に遭難して、ずっと助けが来るのを待ってる感じ。
思い切った決断も、出来なくなって、感動のラストに映る感じ。
映画なら、もう、助けが来てもいいよね。
寒いよ。
疲れたよ。
どうして私は、
どうして私ばっかりこんな目に会うの……。
私、何のために生まれてきたの。
葡萄とかオレンジとかをむさぼるために生まれてきたの?
嫌だよ。そんなの……。
嫌だよ。そんなの……。
私は涙目になりながら、ブドウの残りを確認しようと、段ボール箱の方に目をやった。
不意に、ブドウたちと目があった気がした。
そんな、贅沢なこと言わないでくれよ。
じゃあ、僕らは何のために生まれてきたのさ?
君に、君なんかに貪られるためかい?
僕らにも、きっとすごい理由があったはずなんだ。
世界を守るとか、未来を創るとか。
でも、僕らにそんな力なんてないからさ、僕らはそれを助けることしか、君みたいな人に食べて貰って、ちょっとでも元気になってもらって、それで、それが世界を変えるような、大きなことへの懸け橋になってくれたら、それだけで、嬉しいのさ。
きっとそれが、僕らの生まれた意味なんだ。
君にも、あるだろう。
君が生まれた、意味がさ。
私の生まれた、意味?
あるはずだろ?
これだけ、僕らに愚痴を吐いてるんだ。
よく、わからない。
そうか。でも、きっとそのうち見つかるさ。
ごめんね。
いいんだよ。気にしないでくれよ。
そういうもんだって。
最後の最後に分かるものなのさ。
だから、分かった時にでも教えてくれよ。
僕らはきっと、ずっと君のそばにいるからさ。
うん。
じゃあな。
彼はそう言うと、私の口の中から入ってきました。
消えることの無い、一つの粒として。
私は小さい頃から、周りよりちょっと頭がよくて、昔は東大に行くって息巻いてました。
もちろんそんな頭は無くて、普通の高校に行って、生徒会長やって、辛い事も沢山あったけど、結局、何かを変えるなんてできなくて。私にも、もう少し才能があったら、きっと違う人生になってたんだなって、おもうこともしばしば。
結局人ってそう言うもんなんだな。
頑張ろうっていったって、疲れるときは疲れるし、泣きたいときは泣きたくて、自分の欲望には我慢できることもあるけど、いつでも打ち勝てるわけでは無くて。
一人暮らしする前は、自分の部屋だけはピカピカに、すっごくきれいにしてやるって思ってたのに、カビてないか心配するくらいの汚部屋になったし。
料理もおいしくできるようになるって思ってたけど、今ではほとんど自炊なんてしないし。
ダメだな。私って。
こんなだらだらしてたら。
私は再び、ミキサーを取り出して、そこにたくさんのブドウをいれて、一気にすり潰す。綺麗に洗ったコップに、いっぱいになるまで入れて、一気に飲み干す。
何度か繰り返していると、あっという間にブドウは無くなってしまい、後に残ったのは、綺麗に片付けられたお部屋。
そうだ。久々に絵でもかいてみよう。
時間も思ったよりあるし、余ってたキャンパスも見つかったし。
部屋に新聞紙を敷いて、その上にキャンパスを広げて、何を書こうかな。
そう考えただけで、今までの疲れが全部吹き飛んだ気がする。
気持ち悪いかもしれなけど、すっごくにやけてしまってる。
楽しいから仕方ないか。さっきまで苦悶の表情だったけど。
筆を握って、パレットを広げて、水に筆をつけた時、あっと思って、立ち上がる。
ちょっと、出かけよう。
オレンジに染まったシャツに着替えて、私は玄関の扉に手をかけて、ふと後ろを振り向く。
そこには、白いキャンパスが西日に染められる、夢にまで見た綺麗な角部屋なのでした。
お疲れ様でした!
読んで頂いてありがとうございます!!
誰かに読んで頂けるのは、本当に嬉しいです。嘘じゃないですよ。
こんな文章の下手な小説ですが、お気に召したのなら、幸いです。
最後の文章評価とか、ご感想とかは、本当に、頂けると、有りがたいです。
無くても全然、読んで頂けただけで、嬉しいので、ね。
最後になりましたが、こんな文章力で良ければ、また投稿いたしますので、その時もよろしくお願い致します。
それでは、さようなら。