おわりに
以上、歴史の安定期における人材の動きを、再評価してみました。
再三申し上げている通り、私の姓名判断においては名前に良し悪しはなく、あるのはそれを生かすも殺すも現に生きている人間がすることです。
能力ありとされても、未熟だったり、老成していないときは、裏目に出てしまいます。
また、周囲の人間からの評価も様々です。ある能力について他人が受ける印象は、その他人がどんな能力を持っているかで決まります。
例えば知略に秀でた人間は、それ自体は良いように見えます。しかし感情を重んじる人間にとっては、うるさく煙たいと感じられそのような人がトップにいると、知略人間は追放されるか、冷遇されます。
正義力ある人間は、正義を嫌う人間にとって煙たいものです。
また、役に立たないと放逐された人間が、他の人間関係のある場所では高い評価を受けたりします。
姓名は、天が人に与えた天命ですが、現世の人間関係に左右されます。良き人間関係に巡り会うことが、必要です。
以上、ご高覧有難うございました。
次回作を鋭意練っております。
次回作は、人が、与えられた姓名(天命)をどう生かし、殺したかを家の興亡の面から考える予定です。