ためらいがちな夢
のどの奥が鈍く渇いている
熱くなったのどの奥にあるのは
さらけ出せない
ためらいがちな夢で時折目をさます
あきらめることは
堪え忍ぶことと
言った母の痩せた横顔
身を粉にしてがんばることは
なんの苦しみでもないけれど
あきらめることは
自分自身を葬ることのようで
渇いたのどの奥に疼く
ためらいがちな夢は
時折激しく私の心揺らす
生きることは誰かの脇役になることじゃなく
支えるため縁の下で生きることじゃなくて
与えられたものを僅かでも
活かして生かして
せめて少し跡でも残せたら
贅沢な夢だと
百も承知で