表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/33

(6)

フランスの伝説のミクスチャー・バンド「マノ・ネグラ」のフロントマン「マヌー・チャオ」のお話は、まあ、話の本筋には関わりがないので、飛ばしてもらって結構です。

お好きな方は、感想欄で作者と語ってみませんか? そうですね……わたしのフェイバリットは、やはり最初の一撃、ということで、1stの冒頭、マノ・ネグラのテーマから二曲目に入る、怒涛の勢いというか。ままっまま、まま、マノ・ネグラ!!!!!!

「マヌー・チャオはホント貪欲な音楽好奇心、ミクスチャーの手法、スパニッシュの伝統に根ざしたメロディセンス、ストリートのリズム感、パンクス的反骨精神……マノ・ネグラ時代から南米を中心に世界レベルで、90年以降の音楽影響力を考えたら、ぜったい無視出来ないフランス人ロッカーだと思うんですよ、どう思います、塔乃森先生?」



「いわゆるロック史が、国産ロックメディアが……まあ雑誌ですけど、奴を黙殺してるのは、論外どころか犯罪ですね。間違いない。ロック・エン・エスパニョールをなんだと思っているのか。そんなに英米が偉いか。国産歌謡ロックが偉いか……」



僕らはしばらく、バスの中でお互いのことをしゃべっていた。


お互い高校生ということで、「それらしい」話題……好きな漫画、アニメ、音楽、音楽、音楽、音楽……


そう、やたらと、僕らは音楽について、話がはずんだ。かなりディープなところまで語り合える。


それも当然か。どういうわけかわからないけど、琴さんはギター抱えているのだから。詮索しても仕方あるまい。


新人作家が編集者の、業界の流儀に口を出せる義理はないし、女の子のプライベートを詮索するストーカー野郎になってもマジで仕方がないし。きっと仕事終わりにセッションでもするのだろう、くらいに見当をとどめといた。


それよりも圧倒的に音楽の話が盛り上がったのだから、そっちの方が楽しい。


しかし……琴さん、しゃべるしゃべる。最初の儚げで穏やかそうで、なんかおどおどしてたのが、音楽のこととなると、まあ。


仕事の話には、あえてお互い持ち込まなかったのが、なんかアトモスフィア的なルールっぽかった。どうせバスが着いたら全開でするんだしね。


というわけで、音楽、音楽、音楽トーク! 僕の周りでこんだけ話せるひとは皆無だったし、なんか琴さんの方もそうだったみたいで。


ちょい話疲れて……って、まだ編集部着いてないぞ。僕は背もたれに寄りかかる。琴さんはパックのオレンジジュースをちゅーとストローで飲む。両手で抱えて。目線は僕の方へ固定したままだ。


やべえ。かわいい。


外見好み、性格好み、話・趣味合いまくり、しかも仕事相手、担当さん。


僕のこれまでのラグナロク最終決戦的な悲惨な投稿ワナビ的戦いの果てに、勝利のヴァルハラの光が散々と差し込めている。

BGMは言うまでもなくリヒャルト・ワーグナーの「ニーベルンゲンの指輪」のラインの黄金だ。


ああ、人生は輝いている……僕は窓の外を見た。


見た。


……あの黒い影は、なんぞや。


更新が遅れてすいません。即興小説(野獣兄)のほうに、なんかかまけていました

こちらの小説ですが、すでに書きあがっております。だいたい十万文字です。

だったらさっさと更新しろと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ