1/3
君に逢いたくなった
ケンカしてばかりだったのに、不意に君に逢いたくなった。
「ねぇ、私がメールしたのに、なんで返事くれなかったの?」
「いや、仕事が忙しくてさ」
「こっちは何回もメールしたのに。メールぐらい、簡単に入れられるじゃないの。」
「……。」
君から来たメールは近況を知らせるだけだったから、後でもいいと思ったんだ…。
でも、君がそんな不安な状態だったなんて、分からなかったんだ。
メールには書いてないし…。
あれからだいぶたつけど、思い出すのは君の笑顔ばかりだ。
どうして気づかなかったんだろう。
君があんなことで怒ることに…。
何回もメールもらったのに…。
もう遅いのだろうか。
君の笑顔にもう一度、逢いたい。