一時のお出かけ3
無事診察を終えると、待ち合わせのカフェに入っていく。
店に入り、店員に伯母様の名前を出せば二階の個室に案内される。
一階だと通りからお店の中が良く見えてしまうので、万一知り合いに発見されると困るからである。
そこまで考えて、二階の個室を伯母様は予約してくれたのだろう。
案内された部屋のにはすでにマノンにクリスティアと伯母様にマリエラお姉様が揃っていた。
「遅くなりました、みんな元気そうね」
そう声を掛ければ、全員私を見つけると、それはそっちのことでしょうと言う。
「本当に、元気そうでなによりだわ」と伯母様は言い、クリスティアは私の少し膨らんだお腹を見て一言。
「お腹の子も経過は順調そうね。先生はなんて?」
お茶とケーキがサーブされると、途端に話が始まるのは女性同士ならではだろう。
「順調ですって。産まれるのは秋の終わりごろだろうと」
そんな私の話に伯母様も、マリエラお姉様もクリスティアもマノンも大いに喜んでくれる。
「それは素敵ね!冬より前に新たな家族が増えるのね」
そんな伯母様に、クリスティアはさらに一言。
「そういえば、最近は魔道具の発達でお腹の中に居る時から性別が分かるって聞いたんだけれど。今日わかった?」
そんな問いかけに、私は頷いて見せると四人とも、私の返事待ちとなった。
「女の子らしいの。これからの準備は可愛いものを揃えたらいいよって先生が言ってたわ」
私の答えに、みんなが目を輝かせた。
「女の子、可愛いわよ。とっても楽しみね。今までの準備していた服は男女どちらでもいいように白やクリーム色にしていたけれど、ピンクやオレンジなんかの可愛い明るい色も準備しなくっちゃ」
伯母様がうきうきで張り切り始めている。
「今までの玩具は赤ちゃん用の一般的なものでカラフルなものを選んだけれど、御人形や可愛いぬいぐるみも準備しなくては」
マリエラお姉様も張り切り始めるし、クリスティアはあの村の家に合う女の子用の家具を作らせないとと言い始める。
「シャルロッテ、うちの羊毛で作った最高級の毛糸は女子カラーで染めておくわね。良かったわ、染色前に性別が分かって」
にこにこと領地の産業にまで私の子どもの性別を大いに適用させようとするマノン。
「授乳用のケープは冬用の毛織物で作っておくわ。もちろん可愛らしいピンクにしましょう」
などなど、どんどん話はあちこちに進んでいく。
「べつに今年生まれる子はうちの女の子だけじゃないし、男の子も居るのだから、ちゃんと男の子に似合う色も用意してあげてよ。母親になるうちにいろいろ準備するのが楽しいんだから」
私の言葉に、四人ともハッとして顔を見合わせると言った。
「必要なものを言ってくれたら手分けして用意するわ。すでに準備済みの物は言ってね。あと、お母さんの楽しみを奪うつもりもないから、こちらからの準備はほどほどにしておくわ」
皆を代表し伯母様が言うことで、私の子が女の子楽しみ!フィーバーは一旦落ち着きを見せたのだった。




