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仮面舞踏会での過ち~なかったことにはならなかったのでしっかり遁走致します~  作者: 織原深雪


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仮面舞踏会1

 さて、王立魔法学園の卒業式の後には恒例行事として仮面舞踏会がある。

 ここに通う貴族の令嬢、令息たちは社交界デビューは既にしている。

 しかし、学園では基本貴族の上下は関係ないとされているが爵位は重要な尺度でありそれを考えない交友関係は基本ありえない。

 それではなにも楽しめないだろうということで、卒業時に無礼講としての仮面舞踏会がある。

 それでもドレスや装飾品一つでおのずと階級差は分かるというもの。

 同じ会場に居たとしても、上位貴族と王族の集団と下位貴族の集まりに自然と別れるものである。

 私も子爵家の令嬢なので下位貴族の集まりの方に寄っている。

 仲のいいご令嬢は同じく子爵家の方や男爵家、ほんの少し伯爵令嬢ともお知り合いといった程度だ。

 同じ学年に侯爵家子息や公爵令嬢、第三王子などの王族も居たにはいたがクラスも違えば属性魔法も違うので関りは無い。

 私は聖魔法をその使い手である王宮魔術師団の副師団長に学んでいるので魔法の実技はマンツーマン。

 爵位は関係ないと言いつつも、クラスも高位貴族と王族のクラスと子爵家以下の下位貴族クラスに分かれているので学年合同の基礎魔法学などの一部授業でしか一緒にならない。

 それでいてテストは共通で成績は貼り出される。

 それそれのクラスに20人前後、2クラスで45人ともなれば関りは無くとも皆顔見知りというか顔と名前は一致する。

 そんな間柄である。

 ちなみに、このテストの結果は私は大体3位か4位でずっと過ごした。

 1位はもちろん第三王子のトーラス・レイストン殿下で2位は第三王子の側近ハルベス・ゲルマン侯爵令息。

 そこに続くのが子爵令嬢の私だったので最初は、第三王子の妃候補のキャサリン・コルネイン公爵令嬢からものすごく嫌味を言われた。

 ちなみにキャサリン嬢は座学が苦手で実技は火魔法が得意で、大きな魔法も使える。

 しかしテストは座学と実技両方の点数が出るので必然、座学もそこそこ、実技も問題ないので私が上位に食い込んでしまう。

 ちなみに3位と4位で争っているのは実は王子の側近として1年飛び級している辺境伯令息。

 レイゼル・ヴィンスレット辺境伯令息は、学園では距離を置いているが実は従兄弟なので仲は良い。

 学園では身分差を理由に距離を置いている。

 親戚関係だというとまたもやうるさくなりそうな令嬢が居るしと言ってレイゼルには納得してもらっている。

 姉様と慕ってくれているので、申し訳ないが致し方なし。

 階級は関係ないとうたっていても口だけで学園内にはしっかり階級差があるのだから。



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