プロローグ
氷雨そら先生の企画♯シクベ企画 ♯シークレットベビー参加作品です。
短めにまとまる予定ですが、楽しめると良いな。
今回はテンポよくコメディーにハッピーエンドという形を目指しております。
「本当に、うちのお義姉様はこんな簡単なことも出来なくて困った人よね」
自宅のサロンに義妹のリーリアが友人を招いて茶会を開催中。
ギリギリ令嬢として許されるレベルの地味なデイドレスでお菓子とお茶を持ってきた私に対しての言葉は 大体いつもこんなもの。
義理の姉妹として一応義妹がお客人を招いた手前出ざるにおえずここに居るが、正直リーリアを見るご友人達の目は残念なものを見るようでやや冷たい。
それはそうだろうと、自分事なのに他人事のように思ってしまう。
同じく魔法学園に通う令嬢たちは2つ学年が上で最終学年に在籍する私が希少な聖魔法の使い手であり、王宮魔術師団への就職も決まり卒業前の試験も3位で終えた成績優秀者であることを知っているのだから。
義妹の言葉が私を落とすたびに滑稽に聞こえることだろう。
義妹はそれこそいつも最下位すれすれを低空飛行中なのだから。
私はシャルロッテ・ナローズ。 ナローズ子爵家の長女で父は母とは政略結婚であり、幼馴染でもあったが私を産んだときの肥立ちが悪く、母はそのまま私が生後半年で儚くなった。
その後に来た後妻が現在のナローズ子爵夫人のアネリアであり、その娘が義妹のリーリアである。
準男爵家の商家の娘だった義母は、大商会率いる父に母が亡くなったことを知ると猛アタックして幼子には母が必要だとか言いくるめて後妻に収まったというのが、周囲から聞いた後々のお話。
父は相変わらず商談であちこちに出向いており小さな領地にも、王都の邸にもあまり居ない。
よって、継母たる義母の自由奔放な振る舞いで本来の跡継ぎである私が王都の邸で冷遇されている。
まぁ、実際別に子爵家も商会も継がなくても魔法で身を立てられそうなので興味が無い。
義母と義妹が好きにすればいいと思っている。
そんな私の暮らすレイストン王国の貴族は大なり小なり魔力を持ち、魔法を使うことが出来る。
なので、貴族の子女と令息は十五歳になると三年間王立魔法学園に通い魔法科に属し己の属性魔法について学ぶのだ。
ただし私は、現在王国内で三人目の聖魔法属性の持ち主だったので私の授業は同じく聖魔法属性の王宮魔術師団の副師団長であるエイネイ・ワーゲルン様が直々に実技指導してくれている。
そんな私は師であるエイネイ様にも認められて、魔法学園卒業後は魔術師団に所属する予定だった。
同学年にいる、公爵令嬢が卒業祝いの仮面舞踏会で暴走して同級生たる王族の第三王子に媚薬を盛って既成事実を作ろうとする現場に遭遇するまでは。
さぁ、まだ名前も出ない第三王子よ。
次からスタートです、頑張れー!←他人事な作者




