人形の傷跡:登場人物紹介
上条 明日美
三つ上の姉だけを心の拠り所に育ってきたが、その姉が突然連絡を絶つ。
姉が在籍していたはずの帝都工業大学・神子塚研究室をひとりで訪ねるが、
そこでは誰も「上条」という学生を知らないと言い張る。
姉の行方を追ううちに、研究室の秘密と、自分自身の“何か”に向き合うことになる。
《博士課程の学生》
◆ 椎名
博士課程3年。無愛想で近寄りがたいが、必要な場面ではさりげなく助け舟を出す。
研究室の「本当の怖さ」を知っており、その一部を明日美にも示そうとする。
◆ 柿崎
博士課程2年。挙動不審で怯えがち。
明日美を見るなり悲鳴を上げて逃げ出し、彼女の存在を強く恐れていることだけが分かる。
◆ 一ノ瀬
博士課程1年。名簿上では今年唯一のD1。
明日美に対して冷たく、どこか「部外者」を警戒する視線を向けるが、その理由は語らない。
《修士課程の学生》
◆ 林谷 佳織
修士2年。研究室で唯一の女子学生。
穏やかな物腰とは裏腹に、明日美を見るときだけ表情に影を落とす。
◆ 船橋
修士2年。表情の変化が少なく、味方か敵かが読めないタイプ。
いつも一歩引いた位置から、研究室全体を静かに観察している。
◆ 弓野
修士1年。焼却炉のそばで子猫をかくまっている心優しい学生。
明日美と同い年で打ち解けやすいが、自分の過去については多くを語ろうとしない。
《研究室職員》
◆ 水越 麻衣子
神子塚研究室の秘書。
名簿を示して「そんな学生はいない」と告げつつも、明日美には時間を割いて話を聞こうとする。
研究室の事情をよく知る立場にありながら、それだけでは割り切れないものを抱えている。
◆ 神子塚教授
帝都工業大学・神子塚研究室の責任者。
高名な研究者だが、研究室には「学生が壊れる」「何かを隠している」という噂が絶えない。
出張続きで姿を見せないまま、“不在の中心人物”として物語の核に位置する。




