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第10話「永遠の秘密、そして新たな始まり」



秘密を守り続けること、それは決して嘘ではない。

誰にも言えないからこそ、そこに真実が宿る――

そして、もう一歩。ふたりで踏み出す未来へ。



■Scene:舞台挨拶から数時間後、祝賀パーティーの夜


都内・高層ホテルの最上階。


映画『空のない家』の公開初日を祝うパーティーには、制作関係者、キャスト、マスコミ――

そして、ほんのわずかな“心からの関係者”だけが招かれていた。


玲奈はシンプルな黒のロングドレスで、ひときわ存在感を放っていた。


心音と乾杯を交わし、演出陣からねぎらいの言葉を受けながらも、

その視線はたびたび、会場の隅に立つ“ある青年”に向けられていた。


悠人。


誰よりも遠くから、誰よりも近い立場で心音の演技と成功を見守っていた青年。

彼の正体を、この場の誰も知らない――玲奈の“夫”であることを。



■Scene:ベランダでの再会、ふたりきりの夜風


パーティーの後半。

玲奈はそっと会場を抜け、ベランダに出た。

すぐ後を追うように、悠人が姿を現す。


悠人:「……お疲れ様、玲奈さん。綺麗だったよ」


玲奈:「ふふ、映画の感想じゃなくて、私のドレスに?」


悠人:「どっちも、だよ」


玲奈は、ゆっくりと背中を寄せ、悠人の胸に身を預ける。


玲奈:「……あの台詞、心音ちゃんがあんな風に言うなんて思わなかった。ちょっと悔しかった」


悠人:「悔しがってる玲奈さんも、好きだよ」


玲奈:「もう……うまく言うようになったじゃない」


淡く揺れる夜風の中、ふたりの影が静かに重なった。



■Scene:自宅の寝室、囁かれる新しい未来


深夜、都内の別宅。

いつも通り、靴を脱ぎ、肩をほぐし、照明を落としたリビングに――


玲奈はふと、ソファに座りながらぽつりと呟いた。


玲奈:「ねぇ、悠人さん」


悠人:「うん?」


玲奈:「……子供、作ろっか?」


悠人:「……」


数秒の沈黙のあと、玲奈が視線を向ける。


玲奈:「だって、もうあなたも立派な“映画監督”でしょ?

私も、主演女優賞もらっちゃったし……そろそろ次のステップ、行ってもいいかなって」


悠人はしっかりと彼女の目を見て答えた。


悠人:「……俺も、そろそろ考えてた」


玲奈:「何人、欲しい?」


悠人:「……2人か、3人。玲奈さんがいいって思ってくれるなら、何人でも」


玲奈は、優しく微笑み、立ち上がって彼の手を引いた。


玲奈:「じゃあ――今日は、夫婦としての“次の約束”を、しましょうか」



■Scene:裸のままの誓い


寝室の灯りは、間接照明だけが揺れている。


ふたりは静かに服を脱ぎながら、お互いの身体を見つめ合った。


玲奈の白い肩を、悠人がそっと撫でる。

玲奈は恥じらいながらも、視線をそらさず言った。


玲奈:「ねぇ、悠人さん……いまの私を、ちゃんと見て」


悠人:「……すごく綺麗だよ。ずっと、そう思ってる」


玲奈:「子供を授かっても、私の身体は変わっていくよ?

でもね、誰に見せる身体でもない。……あなただけに、見せるの」


言葉が終わる前に、悠人は彼女の唇を深く塞いだ。


ベッドに倒れ込むふたり。

キスは甘く、熱を帯びて、やがて呼吸すらも一つになっていった。


「好きだよ、玲奈さん……全部、受け止める」


「……ありがとう、悠人さん。私も、あなたのすべてが好き」


やがて灯りが落ちる。

重なった身体の下、静かに始まる――ふたりだけの、新しい物語。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——


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その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。

読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。


「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!

皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。


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