第7話「誰にも言えない新婚生活」
■Scene 1:鍵のかかった世界
ふたりの暮らしが始まったのは、都内から少し離れた高台の住宅地にある一軒家。
芸能事務所が極秘に用意した、玲奈専用の“隠れ家”であり、今はふたりの新居。
玄関には監視カメラ、郵便物は事務所を経由。
窓には防音カーテンと二重ロック。
玲奈:「まるで、別世界で生きてるみたい」
悠人:「でも、ここが“ふたりの世界”なら、俺はそれでいいよ」
ふたりは誰にも知られず、毎朝同じテーブルに座って朝食を取り、
買い物はネットスーパー。外出は別々、連絡も限られた時間だけ。
それでも――
玲奈が笑っていてくれるだけで、悠人にとっては何よりも幸福だった。
⸻
■Scene 2:触れ合える距離
その夜。
玲奈は仕事の疲れを癒すように、リビングのソファに座っていた。
玲奈:「今日はさすがに疲れた……もう立ちたくない」
悠人:「……じゃあ、こうしよう」
そう言って、悠人は玲奈の足を膝の上に乗せ、マッサージを始めた。
玲奈:「え、うそ……そんなの、申し訳ないってば……」
悠人:「奥さんのためでしょ?」
玲奈:「……そう言われると、断れない」
玲奈は目を細めて、その手の温かさを感じる。
玲奈:「……ねえ」
悠人:「ん?」
玲奈:「今日、まだ……“キス”してない」
その言葉に、悠人は手を止める。
玲奈の顔が目の前に近づいて――
ふたりの唇は、ゆっくりと、静かに重なった。
悠人:「……これだけで、全部報われた気がする」
玲奈:「私の方こそ、あなたがそばにいてくれるだけで、生きていける」
⸻
■Scene 3:指輪の代わりに
ベッドルーム。
ふたりは互いに手を重ね、窓の外の静かな街を眺めていた。
玲奈:「指輪、つけられないのが……ちょっとだけ寂しい」
悠人:「じゃあ、言葉で指輪を渡すよ。
玲奈、俺と結婚してくれて、ありがとう。これからも、ずっとそばにいてください」
玲奈:「……はい、喜んで」
玲奈の目に、涙が浮かんでいた。
玲奈:「この先、きっと大変なこともある。でもね――私、この“秘密の新婚生活”、嫌いじゃないよ」
悠人:「俺も」
そして、ふたりはベッドの中で、ふたたび唇を重ねた。
誰にも知られないまま、ふたりだけの世界で深く繋がっていく――
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