表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

80/107

第3話「並んで歩く日常 ― 買い物デート編」


■Scene 1:静かな日曜日、玲奈からのメッセージ


日曜の朝。悠人のスマホに、玲奈からメッセージが届いた。


お昼からなら少し時間できた。

一緒に、買い物行かない?


悠人:「……マジか」


高校3年の秋。

受験勉強の合間に、ぽっかり空いた束の間の休日。


玲奈は連ドラの撮影の合間で、半日だけオフがとれたという。


待ち合わせは、渋谷から少し離れた小さなショッピングモール。

人混みを避けるため、変装はいつもより念入りに――

玲奈は、シンプルな黒のニット帽と眼鏡、オーバーサイズのパーカー姿。


玲奈:「……変じゃない?」


悠人:「いや、全然。むしろ、“隠してる感じ”が可愛い」


玲奈:「それ、褒めてるのよね?」


悠人:「もちろん」


玲奈はふっと笑った。



■Scene 2:ふたりで歩くスーパー


ふたりが向かったのは、ショッピングモール内の生活雑貨売り場。

まずは玲奈の仕事用のノートと、台本に貼る付箋をまとめて購入。


そのあとは、日用品コーナー。


玲奈:「あ、これ前から気になってた洗剤」


悠人:「え、これ、CMでやってたやつ?」


玲奈:「そうそう。……って、私、そのCM出てるのよね」


悠人:「マジか!」


玲奈:「もう……ファン失格ね」


悠人:「いや、生活感ありすぎて逆にリアル」


玲奈:「生活感って……女優に言うセリフ?」


ふたりは笑いながら、カートに洗剤や柔軟剤を入れていく。


その光景は、まるで――結婚して数年のカップルのようだった。



■Scene 3:レジで、思わぬドキドキ


レジに並ぶ列で、悠人が財布を出そうとしたとき――

玲奈がそっと小声で言った。


玲奈:「……ねえ、こうやって並んでると、ほんとに“ふつうの彼氏彼女”みたいよね」


悠人:「うん……ていうか、完全にそう見えると思う」


玲奈:「そっか……。なんか、うれしいな。

本当は、もっと堂々と手をつなぎたいのに……って思ってたから」


悠人は少しだけ顔を赤らめて、彼女の言葉に応えるように、

買い物袋を片手にそっと肩が触れるほど近づいた。


玲奈:「……好き」


悠人:「俺も」


――それだけの会話が、今のふたりにとって何よりも特別だった。



■Scene 4:帰り道と未来の想像


買い物を終えて駅まで歩く途中、玲奈がぽつりと呟いた。


玲奈:「もし、結婚したら……こうやって毎週末、一緒にスーパー行ったりできるのかな」


悠人:「行こうよ、毎週。重い荷物は俺が持つし。玲奈は買う係」


玲奈:「じゃあ、あなたは運ぶ係ね。あと……キスする係」


悠人:「え、それって買い物中でも?」


玲奈:「ふふ、家に帰ってから、ね」


彼女の笑顔がやけに大人びて見えて、悠人は言葉を詰まらせた。


けれど――

そんな未来がきっと来るって、信じられた。


玲奈:「……3年目に、ちゃんと迎えに来てね」


悠人:「うん。絶対に」



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——


ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!


その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。

読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。


「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!

皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ