特別編「もうひとつの“出会い”と、甘いキスの行方」
“もしもの世界”――
特別編:もしふたりが「交際0日婚」ではなかったら…?
もし、あの時――彼がまだ俳優で、
私がまだ、誰のものでもなかったなら。
私たちはどんな恋をしていたのだろう。
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■Scene 1:再会ではなく、“出会い”
連続ドラマ『深夜0時の月』の主演に決まった綾川玲奈。
その相手役、初共演となる新人俳優・**神谷悠人(23歳)**は、まだ駆け出しながらも独特の存在感を持っていた。
打ち合わせ前の控室で、玲奈は台本の隅にある名前に目をとめた。
玲奈:「(神谷悠人……どこかで……)」
ふと脳裏をよぎる――
数年前、事務所に毎年届いていた丁寧なファンレターの差出人と、同じ名前。
玲奈:「まさかね……」
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■Scene 2:名前がつなぐ記憶
初めてのリハーサルの日。
自己紹介を終えたあと、悠人がふと声をかけた。
悠人:「……実は、玲奈さんにずっとファンレターを送っていたんです。
演技を始めたのも、あなたがきっかけで……」
玲奈:「……神谷悠人くん、ね。思い出したわ。字が、すごく綺麗だったのよね」
悠人:「読んでくださってたんですか……!?」
玲奈:「もちろんよ。何度も、勇気もらってた」
視線が交わる――
演技ではなく、役ではなく、素のふたりとして。
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■Scene 3:カメラの前の“演技”と、その裏側
第6話の台本に書かれていたのは、
“抱きしめながらの、濃厚で深いキス”
カメラが回り始める。
悠人:「……俺、本気で玲奈さんのことが好きです」
玲奈:「……私も。演技じゃないの」
次の瞬間――
ふたりの唇が重なる。
「んっ……ふ、ぅ……」
静寂。
スタジオに響く吐息と、キス音だけ。
監督の声がかかる。
監督:「――カット。……あれ、本当に演技?(笑)」
スタッフたちがざわつく中、ふたりは見つめ合ったまま動けなかった。
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■Scene 4:撮影後の“もし”と“本音”
その夜、玲奈のマンション。
打ち上げ後にふたりきり。
玲奈:「……もし、今日のキスが“演技”じゃなかったら、どうしてた?」
悠人:「……“本物”だったら、たぶん俺、今キスしてます」
玲奈:「……だったら、して」
「んっ……はぁ、悠人……」
ソファでふたりは熱く、甘く――互いを確かめ合うようなキスを何度も重ねた。
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■Scene 5:お風呂の誘い
そのあと。
玲奈:「……ねえ、悠人。もし私が、あなたのこと本当に好きだったら……」
悠人:「うん」
玲奈:「一緒にお風呂、入る?」
悠人:「……それ、夢じゃない?」
玲奈は立ち上がり、バスルームへ向かう。
そして、バスタオルを取って振り返った。
玲奈:「……好きって言ったよね?だったら、見ていいよ」
その身体は、柔らかくも凛とした女優の“素顔”。
悠人:「……綺麗だよ、玲奈」
ふたりは湯船の中で、濃厚なキスを交わし――
「んっ……ふ……もう、止まらない……」
その夜、演技ではない愛が静かに芽吹いていた。
【特別編・もしもの世界/完結】
これは、もしふたりが「交際0日婚」ではなく、
通常の“恋愛”を経ていたら――という、もうひとつの可能性。
けれど、どんな出会い方でも、
最後にはきっと――唇が重なる運命だった。
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