特別編「それは“演技”ではなく、愛の証だった」
カットがかからなければ、本番ではない。
でも――心に触れたキスは、演技よりずっとリアルだった。
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■Scene 1:揺らぐ現場
都内某スタジオ。
新作映画のクライマックス、主演女優・綾川玲奈と若手俳優とのキスシーン。
だが、カメラ前に立ったその若手俳優は、相手を見つめたまま緊張に固まっていた。
助監督:「……ちょっと待ってください、段取りと違う動きに」
悠人:「――ちょっとカット」
悠人は自ら声を上げ、全体の空気を断ち切るように手を上げた。
悠人:「カメラ、照明、録音、いったん全部ストップ。モニターもオフで」
一瞬、現場が静まり返る。
悠人:「(俳優に向けて)……大丈夫、緊張してるのはわかる。
でも“演じる”キスと、“伝える”キスは違うんだよ。見せるね――本物を」
そして、視線を玲奈に向けた。
玲奈:「……ちょっと、悠人。まさか、ここで――」
悠人:「俺の見せたい“キス”を、君とじゃないと見せられないから」
玲奈:「――っ……もう、監督……」
周囲のスタッフたちが凍りつく中、
悠人は一歩一歩、玲奈に歩み寄り、
その頬に手を添えて――
「……んっ……♡」
玲奈:「ん……ふ、ぅ……悠人……こんなとこで……や、めて……」
囁くように抗いながらも、
その唇は熱く、甘く、そして――誠実に応えていた。
スタジオの空気が張り詰めるなか、誰も声を出せなかった。
だがその数十秒後――スタッフの一人が、ぽつりと呟いた。
スタッフ:「……すご……。
あれ、“演技”じゃない……本当に……好き合ってるみたいな……」
別の女性スタッフも。
スタッフB:「……ていうか、絶対あのキス……付き合ってるよね、あのふたり」
そして、拍手が起きた。
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■Scene 2:ふたりきりの夜
撮影終了後の夜、玲奈と悠人は自宅で向かい合っていた。
玲奈:「……あんな現場で、よく堂々とキスできたね……」
悠人:「あれで若手くんも感覚つかんでくれたら、それでいいと思ってたけど。
……でも正直、玲奈に触れたかった」
玲奈は顔を赤らめながら、ぽつりと口にする。
玲奈:「ねえ……今日、私からしてもいい?」
悠人:「……キス?」
玲奈:「……うん」
ふたりはソファに寄り添い、玲奈の方から、そっと――
「んっ……ん……ふ……」
甘く、柔らかく、そして何度も。
悠人は応えるように、玲奈の腰を引き寄せ、
その唇を何度も重ねた。
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■Scene 3:風呂場で、すべてを脱いだふたり
バスルーム。
湯気が立ち込めるなか、玲奈がバスタオルを外し、素肌を晒す。
玲奈:「……見る?」
悠人:「……ああ。……綺麗だよ」
玲奈:「……じゃあ、このキスで――あの若手俳優との“演技”のキス、忘れさせて」
そして、互いに濡れたままの肌を寄せ合い――
「んっ……♡ はぁ……んっ……悠人……」
バスルームのなか、ふたりは唇を重ねながら、
そっと抱き合い、愛を確かめ合った。
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■Scene 4:寝室で、ただひとつの愛
夜が更け。
寝室で横になったふたりは、シーツの上でぬくもりを交わしていた。
玲奈:「……ほんと、キスばっかり」
悠人:「好きな人としかしたくないから」
玲奈:「ん……だったら、もっと……していいよ」
「ん……ふ……悠人……やっぱり、好き……」
月明かりが差し込む部屋で、
ふたりはまた、誰にも見せない“夫婦の証”を重ねていった――。
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