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第7話「二歳の誕生日、まだ秘密のままで」



この家族が築いてきたものは、隠したいわけじゃない。

守りたいから――伝えられないだけ。



■Scene 1:誕生日ケーキとビデオメッセージ


6月の晴れた午後。

玲奈と悠人は、自宅のリビングに飾り付けをしていた。

カラフルなバルーン、手作りのガーランド、そして特注の誕生日ケーキ。


テーブルには「2」のキャンドルが立ち、

その前には、くすぐったそうに笑う双子――光と心。


玲奈:「……もう2歳。あっという間だったね」


悠人:「夜泣きに抱っこに、おむつ交換に……それでも、毎日が宝物だった」


ふたりはビデオカメラをセットして、家族三人のメッセージを記録する。


玲奈:「光、心、2歳のお誕生日おめでとう。あなたたちに会えたことが、私の人生の奇跡です」


悠人:「君たちに会えたから、僕は“パパ”になれた。大人になったら、この映像を見てね。秘密のままだった、僕らの愛のかたちを――君たちにだけは、ちゃんと話すから」



■Scene 2:家族写真のシャッター音


セルフタイマーを使って、ふたりは子どもたちを抱きながらカメラの前に立つ。


「はい、チーズ!」


パシャ。


画面の中、玲奈と悠人の笑顔は自然で、穏やかだった。

この一枚は、誰にも見せられないけれど――ふたりにとっては、**世界で一番尊い“家族写真”**だった。



■Scene 3:心音からのプレゼント


夕方、玲奈の妹であり、現在は新人女優として活躍中の神谷心音が家に訪れた。


心音:「お姉ちゃん、悠人くん、誕生日おめでとう。これ……手作りアルバム」


玲奈:「えっ、心音が?」


心音:「うん。いろいろな写真、印刷して貼ってみた。……いつか公開できる日が来たら、使って」


悠人:「ありがとう。ほんとに……嬉しい」


心音:「……でも、そろそろ“秘密”のままってのも、大変でしょ?」


玲奈:「うん。でもね、いまはまだ……“この形”がいちばん守れる」


心音:「……そっか。でも、私が何か聞かれてもちゃんと守るから。

お姉ちゃんと悠人くんのこと、“世界でいちばん素敵な夫婦”だって思ってるから」


玲奈:「……ありがとう」



■Scene 4:夜、子どもたちが眠ったあと


ふたりはソファに並んで、今日撮った映像を見返していた。


画面に映る自分たちの笑顔、子どもたちの笑い声。

玲奈は静かに言葉をこぼした。


玲奈:「このまま、秘密でもいいかも……。だって、“嘘”じゃないもん。

ちゃんと、心から愛してるもん」


悠人:「うん。“秘密”じゃなくて、ただの“選択”だよね。

……大切なものを守るための」


玲奈:「そう……選んでるの。あなたと、家族と、子どもたちを守るために」


その言葉に、悠人は優しく微笑んだ。


悠人:「じゃあ、約束しよう。

次の誕生日には、もう少し――“自由な家族”に、なろう」


玲奈:「……うん。なろう」


そしてふたりは、眠る子どもたちの頬にそっとキスをして、

互いの手を強く、優しく、握りしめた。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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