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第3話「仕事復帰のタイミング」




育児の隙間に、ふとよぎる“現場の匂い”。

だけど、ママとしての時間を手放す勇気は――まだ、少し怖かった。



■Scene 1:ミルクのあと、ふと感じた“揺れ”


玲奈はキッチンでミルクを冷ましながら、

壁に掛けたカレンダーをじっと見つめていた。


生後3か月を過ぎ、双子は少しずつ夜も寝てくれるようになった。

けれどそのぶん、玲奈の中で「復帰」の2文字が現実味を帯びてくる。


玲奈:(私……戻れるかな。戻って、また“私”を演じられるかな……)


そんなとき、背後から悠人がそっと肩を抱いた。


悠人:「……いまは、戻らなくてもいいよ。焦らなくていい」


玲奈:「でも、私……現場の空気、恋しくて……でも怖くて……」


悠人:「“戻りたい”と思えるだけで、十分だよ。

それって、玲奈さんが女優を“本気”でやってる証拠だから」


玲奈:「……悠人」



■Scene 2:マネージャー千田との再会


数日後、玲奈は千田マネージャーと久しぶりにカフェで会う。

帽子とサングラスで変装していたが、すぐに千田は見抜いた。


千田:「おかえり。まだ完全じゃないけど、“顔”は戻ってきてるわね」


玲奈:「……復帰、考えてます」


千田:「まぁ、想像はしてた。双子育児しながらなんて無理って思う人多いけど、

あんたは“やる”って顔してたもんね」


玲奈:「今じゃなきゃできない役……もあると思うんです」


千田はしばらく目を細めて、メモ帳を開いた。


千田:「実は、一本だけ。子育て経験のある女性をメインにしたオムニバス映画のオファーが来ててね。

撮影期間も短くて、現場も配慮してくれるそうよ」


玲奈:「……それって、」


千田:「やる?」


玲奈は一瞬、心のなかで揺れた。

でも、ふたりの子供の寝顔を思い出す――


玲奈:「……やります。私、“いまの自分”を演じたいです」



■Scene 3:家族会議と“新しい始まり”


帰宅後、玲奈は悠人に報告した。


玲奈:「ねえ、ひとつだけ……復帰の仕事、決まった」


悠人:「おお……! すごい。内容は?」


玲奈:「オムニバス映画。短期間だけど、母親役。……“今の私”にしかできない役らしい」


悠人:「……それ、めちゃくちゃ素敵じゃん」


玲奈:「でも、光と心のお世話、どうしようかって」


悠人:「俺の親、週末なら手伝いに来てくれるって言ってたよ。

あと、心音も時間空いてる時ならベビーシッター代わりになれるって」


玲奈:「……ほんと? ありがとう」


悠人:「俺たち、親だもん。こうやって支え合って、“ふたりの夢”も育てていこうよ」


玲奈:「……うん。じゃあ、私――母で、女優、続けてみる」



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