第1話「はじめての、パパとママ」
ふたりきりの新婚生活が、
ふたりとふたり――つまり“家族”になった瞬間、世界は優しくも慌ただしくなった。
⸻
■Scene 1:夜中2時、はじめての夜泣き
「ふえええぇぇ……!!」
真夜中。
玲奈の目がぱっちりと開いた。
玲奈:「あ……」
続いて、悠人も寝ぼけた顔で隣から顔を上げる。
悠人:「……あっ、俺行く……!」
玲奈:「だ、大丈夫。今日は私が……」
ふたりは、まるでバトンタッチのように交互にベビーベッドへ向かう。
ひとりはミルク、もうひとりは抱っこ――
どちらも泣くタイミングが交互で、夜が何度も明ける。
玲奈:「……ねえ、私、こんなに寝不足なの久しぶり」
悠人:「でも……泣いてる声すら、ちょっと可愛いと思っちゃうの、俺だけかな」
玲奈:「私も、ちょっとだけ思ってる」
ふたりは少し笑い合い、再びベッドへ。
でもすぐにまた――「ふぎゃあああっ!」
玲奈&悠人:「交代!」
⸻
■Scene 2:おむつとミルクの“超初心者講座”
昼間、玲奈はおむつ替えに挑戦していた。
玲奈:「え、これって……どこ持てばいいの? あ、やば……おしっこ!」
悠人:「キャーー! 玲奈さん、危ない!」
床に用意していた防水シートがなければ、リビングは大惨事だった。
悠人:「……これ、育児って“演技”より100倍難しいね」
玲奈:「けどね……一回できると、“次はもっと上手にできる”って思えるの。演技と一緒よ」
悠人:「……さすが、ママ女優」
玲奈は自信なさげに微笑みながら、再度おむつを装着。
今度は、成功。
玲奈:「できた……!」
ふたりで思わずハイタッチ。
⸻
■Scene 3:夫婦の会話と“新しい役”
夜、ようやくふたりの時間。
双子は静かに寝息を立てていた。
玲奈:「……ねえ、私さ。これまでいろんな役やってきたけど……“母親”って、人生でいちばん難しい役かもしれない」
悠人:「うん。でも、玲奈さんなら、きっと名演だよ。……これ、ずっと見てたいって思える演技だもん」
玲奈:「ふふ……それ、監督目線?」
悠人:「夫目線だよ」
玲奈:「……ありがとう」
ふたりは、眠る赤ちゃんたちの額にキスをし、
静かに手を繋いで、ソファに身を預けた。
玲奈:「“パパとママ”、まだ慣れないけど、あなたとなら頑張れそう」
悠人:「……俺も。玲奈さんとだから、“父親”になれる気がする」
月明かりが、ふたりとふたりの未来を、そっと照らしていた。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——
ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!
その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。
読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。
「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!
皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。




