第7話「陽性反応と、ふたりの鼓動」
ひとつの命が宿るということ。
それは、ふたりの物語に、新しい幕が上がるということだった。
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■Scene 1:朝の洗面所、そっと見つめた結果
玲奈がひとり、洗面所の鏡の前に立っていた。
手には、数分前に試した妊娠検査薬。
そして――表示は、陽性。
玲奈は静かに息をのみ、鏡に映る自分と見つめ合う。
(本当に……私の中に、悠人との命があるの……?)
しばらくの沈黙のあと、涙がこぼれる。
不安ではなく、感謝と歓びと――少しの実感。
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■Scene 2:リビングにて――報告のキス
悠人がキッチンでコーヒーを淹れていると、
玲奈がそっと後ろから抱きついてくる。
玲奈:「……あのね、悠人」
悠人:「うん?」
玲奈:「……私たちに、赤ちゃんができたみたい」
カップを置く音すら聞こえなくなるほどの静寂。
そして、次の瞬間、悠人は玲奈を力いっぱい抱きしめた。
悠人:「……ほんと?ほんとに……? れ、玲奈さん……!」
玲奈:「ほんと。検査薬、さっき見たの」
悠人は感情を抑えきれず、玲奈の頬に何度も何度もキスを落とす。
頬に、額に、唇に――
悠人:「ありがとう……ありがとう、玲奈さん……!
俺、本当に……幸せすぎて、どうしたらいいかわからない……」
玲奈:「ねえ……泣いてる?」
悠人:「うん……泣いてる。嬉しくて……何度もキスしてもいい?」
玲奈:「もう……ずっと、してていいよ」
ふたりはしばらくの間、ソファに座ったまま、何度も、何度もキスを交わした。
言葉よりも先に唇が、心を伝え合っていた。
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■Scene 3:その夜、ふたりだけの誓い
夜。
ベッドの上で肩を寄せ合うふたり。
玲奈:「まだ初期だから、病院にも行ってないし、分からないことだらけだけど……」
悠人:「全部、一緒に調べよう。全部、俺が支えるから」
玲奈:「ありがとう、悠人。あなたが夫で、本当によかった」
悠人:「そしてこれから、“父親”になる」
玲奈:「“ママ”って呼ばれる日、来るのかな……」
悠人:「絶対来るよ。……ねえ、玲奈さん」
玲奈:「なに?」
悠人:「またキス、してもいい?」
玲奈:「ふふっ……もう、子どもができても、変わらないね」
ふたりは何度も唇を重ねた。
それは祝福と決意と、未来への誓い――
“家族になる”という覚悟のキスだった。
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