第9話「三宅沙彩の告白――“好き”の名前は、あなたの知る人」
「好きな人がいるんです」
女優・三宅沙彩がふたりに打ち明けた“秘密の恋”。
その名前は――玲奈も悠人も、よく知る“あの人”だった。
⸻
■Scene 1:控室でのひととき
映画の撮影現場。昼休憩。
玲奈と悠人がスタッフから少し離れた控室で台本を読み込んでいると、
共演女優・**三宅沙彩**がそっと扉を開け、戸惑いながら入ってくる。
沙彩:「あの……ちょっと、お二人にだけ……話してもいいですか?」
玲奈と悠人が顔を見合わせ、頷く。
沙彩は静かに、けれど真剣な目でふたりに言った。
「私……好きな人がいるんです。
でも、その人には言えなくて……ずっと、胸の中にしまってて……」
玲奈:「……恋って、簡単じゃないよね。
その人、どんな人?」
沙彩は、しばらく沈黙したあと――小さく名前を呟いた。
「……ここねさんです。心音さん……」
⸻
■Scene 2:沈黙と驚き、そして理解
玲奈と悠人の目が、自然と見開かれる。
玲奈:「心音……ちゃん?」
沙彩は首を小さく縦に振りながら、涙ぐんだ目で話し続けた。
「心音さんと出会って、最初は“すごく綺麗で、眩しい人”って思ってただけだったのに……
一緒に仕事していくうちに、“この人のそばにいたい”って、思うようになってて……
でも、女の子同士なんて、絶対に変に思われるし、怖くて……」
悠人は少し視線を伏せ、玲奈はそっと沙彩の手に触れた。
玲奈:「沙彩ちゃん、それ……変なことなんかじゃないよ。
誰を好きになったって、胸を張っていいんだよ」
沙彩:「……でも、心音さんが気づいたら、きっと嫌われちゃう……」
悠人:「彼女、そんな子じゃない。
少なくとも、逃げたりはしない。
……きっと、受け止めてくれるよ」
⸻
■Scene 3:玲奈の決意
沙彩が控室を出たあと、玲奈は深く息を吐いた。
悠人:「玲奈さん……驚いた?」
玲奈:「ううん。でも……なんだか、胸が締め付けられるような感じ。
彼女の“秘密”が、少し前の“私たち”と重なって……」
悠人は微笑みながら、そっと玲奈の肩に触れた。
悠人:「だからこそ、俺たちがそばにいてあげればいい。
“秘密を抱えたままでも、生きていけるよ”って」
玲奈:「……うん。
あの子の“好き”が壊されないように、私たちが守ろう」
ふたりは静かに手を繋いだ。
“誰にも言えない恋”を知っているふたりだからこそ、
沙彩の告白が、心の奥深くに響いていた。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——
ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!
その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。
読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。
「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!
皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。




