第8話「守るべき秘密、譲れない絆」
正しさなんていらない。
嘘でも誤魔化しでもなく、ただ“誰にも言わない”という選択。
それは、ふたりが一緒に生きるための、いちばん誠実な形だった。
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■Scene 1:一本の電話
昼下がり、悠人が編集スタジオにいると、一本の私用電話が鳴った。
表示された番号は、某週刊誌の文化部。
「もしもし……神谷悠人さん。突然すみません、某誌の者です。
綾川玲奈さんとのご関係について、少しお伺いできればと――」
電話を切ったあと、悠人は深く息をついた。
“来た”。そう思った。
玲奈との関係に気づいた者がいる。
どこかの現場で、誰かが、何かを“見た”のかもしれない。
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■Scene 2:ふたりの誓い
その夜。
悠人は帰宅後、玲奈にすべてを話した。
玲奈は少しの間、黙って話を聞いていた。
そして静かに立ち上がり、彼の隣に座る。
「……どうする?」
「俺は……何も言わないよ。たとえ脅されても、誤魔化しても、
俺たちのことを“晒す”ようなことは、絶対しない」
玲奈は微笑んだ。
「じゃあ……私も同じ。
私たちが選んだ“秘密の形”って、
誰に対しても説明しなくていい、ふたりの“絆”だもの」
「うん。結婚してても、してなくても、
君が“玲奈”でいてくれれば……それでいい」
ふたりは強く手を繋いだ。
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■Scene 3:マネージャー千田の動き
数日後。玲奈のマネージャー・千田は、
雑誌記者の動きを察知し、水面下で先回りしていた。
記者:「結婚の事実について、何か……」
千田:「彼女は今、活動を休止してます。
なので、それ以上のことを答える義務はありません。
……週刊誌さんの倫理に期待しても、無駄ですか?」
記者は焦りながらも、強くは踏み込めなかった。
千田の“気迫”と“裏の影響力”は、業界でも知られていた。
「大切なものは、見せびらかすもんじゃない。
守り抜くもんでしょう?」
その言葉に、記者は筆を置くしかなかった。
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■Scene 4:手を握りながら眠る夜
その夜、玲奈と悠人は、寝室で手を繋いだままベッドに入った。
玲奈がふと呟いた。
「……いつか、本当に全部がバレる日が来ても。
私は後悔しないよ。だって、あなたを選んだから」
悠人は静かに彼女の額にキスを落とす。
「大丈夫。秘密は、ふたりで守れば、それだけで十分強い」
そしてもう一度、
“誓いのように”深いキスを交わす。
この愛が、誰にも暴かれないことを――祈りながら。
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