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第3話「ロサンゼルスと東京、16時間の“恋人夫婦”」



時差16時間の関係。

朝に「おはよう」、夜に「おやすみ」を言い合う――

まるで恋人のような夫婦生活。

だが、届かない場所に“誰か”が映ったとき、不安は一気にあふれ出す。



■Scene 1:深夜2時、ビデオ通話


東京、深夜2時。

悠人は編集を終えて帰宅し、シャワーを浴びてパソコンを開く。


ロサンゼルスは朝10時。玲奈からの着信が鳴った。


「おはよう、玲奈さん」

「おかえり、悠人。今日も頑張った?」


画面越しに、玲奈は白いバスローブ姿で髪をまとめていた。

ベランダの奥にプールが見え、青空とヤシの木が揺れている。


「今日ね、ハリウッドのプロデューサーとランチだったの」

「そうなんだ。……あのさ、その人って――」


悠人は、ふと黙った。


玲奈の背後に写ったワイングラスと、もう一つの椅子。


玲奈も気づいたように一瞬だけ動きを止める。


「あ、これは……マネージャーの白田さん。

一緒に食事してただけよ。安心して」


「うん……ごめん。疑ってるわけじゃない」


でも、心はわずかに揺れた。



■Scene 2:東京に広がる“熱愛報道”


翌朝、悠人のスマホに送られてきたネットニュース。


《日本人女優・玲奈、現地プロデューサーと“急接近”?》

《LAで目撃されたツーショットに、現地関係者も注目》


(……やっぱり)


悠人は、玲奈を信じているはずなのに、

心のどこかで“目の前にいない”不安を処理できずにいた。


しかも、そのニュースを偶然見た心音が、心配そうに声をかけてきた。


「悠人兄、大丈夫? 玲奈さんのこと、信じてるよね?」


悠人は、少しだけ微笑んだ。


「……信じてるよ。

でも、人間って……疑いたくないほど、不安になるんだなって思った」



■Scene 3:玲奈からの“嘘のない言葉”


その夜、ロサンゼルスから玲奈からビデオ通話。


「……あの記事、見た?」


「うん」


沈黙が流れる。


「悠人。私はあなた以外の誰とも、そういう関係にならない。

誓ってる。

でもね、きっとこれから先も、こういうことは起こる」


玲奈は言葉を続けた。


「だからこそ――私は、あなたにだけは嘘をつかない。

この関係を公にできなくても、“夫婦”だってこと、心の中で毎日、確かめてる」


悠人は、画面の中の玲奈に手を伸ばすように言った。


「ありがとう。

……声が、顔が見えて、やっと安心した」


そして、画面越しにお互いの唇を近づけるようにして、


「ん……おやすみ、悠人」

「おやすみ、玲奈さん――好きだよ」


それは“触れられないキス”。

だけど、いちばん心に残る愛の証だった。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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