第1話「離れる理由と、離れない選択」
Fifth Season 開幕です。
■Scene 1:ロサンゼルスからのオファー
玲奈のもとに届いたのは、ロサンゼルス国際映画祭での主演オファー。
3ヶ月にわたる海外撮影とレッドカーペット出演が条件だった。
千田マネージャーは語る。
「今がチャンスよ。ここで世界に出なかったら……
玲奈、後悔するかもしれない」
玲奈は静かに頷いたが、視線の先には“悠人のスケジュール”が。
(私だけ、飛び出していいの?)
⸻
■Scene 2:悠人の初連ドラ、主題歌は心音
一方、悠人のもとには連ドラの演出依頼が舞い込む。
主演は中堅俳優、主題歌は――心音が担当することが内定していた。
「玲奈さんと心音ちゃん、どっちも俺の人生を変えた人だ」
打ち合わせの帰り道、悠人はふと思った。
「……玲奈さん、もしロサンゼルス行ったら……
俺たち、会えなくなる時間、かなり増えるよな」
⸻
■Scene 3:帰宅、ふたりのすれ違い
その夜。
玲奈が帰宅すると、リビングに悠人の資料と台本が広がっていた。
「おかえり」と声をかけると、悠人も微笑む。
けれど、お互いに“本当のこと”を話せないまま、
気づけば会話は途切れがちになっていた。
玲奈が切り出す。
「……ねぇ、悠人。
仮に――私が海外に行ったら、どうする?」
「……見送るよ、もちろん」
「……そっか」
言葉では“応援”と言いながら、
本当は不安でいっぱいなふたりの間に沈黙が落ちる。
⸻
■Scene 4:寝室、声にならない告白
寝室。
静かに並んで横になりながら、玲奈がぽつりと呟く。
「悠人……あなたのそばにいるのが、いちばん楽なんだよ。
でも、夢を諦める理由にはしたくない」
悠人はその言葉を抱きしめるように、玲奈にキスを落とす。
「んっ……玲奈さん……
離れるの、怖い。でも……
ちゃんと、信じてるから。行ってきて――世界へ」
玲奈の目に、静かに涙が浮かぶ。
「ありがとう。悠人のその言葉が、いちばん背中を押してくれる」
そして――
その夜、ふたりは深く、長く、静かに愛し合った。
言葉にならない“永遠の約束”を、交わすように。
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