第1話「最初の主演は、あなたしかいない」
fourth season スタートです。
本格的に悠人は映画監督へ、玲奈は女優へと…
本格的に映画監督として歩き出す彼と、
女優として支え続けた“妻”との、ふたりだけの“はじまり”の約束。
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■Scene 1:クランクイン前日、静かな控室にて
映画監督・神谷悠人。
今日からが、彼にとって本当の“スタート”だった。
タイトルは『朝焼けの手紙』。
そして主演に選んだのは、もちろん――綾川玲奈。
都内の撮影スタジオ。
その一室で、玲奈はメイクを終え、静かに鏡の前に座っていた。
その扉を、ノックもせずに開ける人物がひとり。
「玲奈さん」
「悠人……。来てよかったの?」
「うん、……伝えたいことがあって」
玲奈は鏡の前から立ち上がり、振り返った。
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■Scene 2:「ありがとう」と言わせてほしい
「玲奈さん……この映画、僕にとって初めての“監督作品”なんだ」
「知ってる。……だから、すごく嬉しかった。
あんたが“最初の主演”に、あたしを選んでくれて」
玲奈は近づき、手をそっと彼の頬に添えた。
「“ありがとう”って、ちゃんと言いたくて。
……あたしにとっても、これは特別な作品だから」
悠人が答える前に、玲奈の唇が彼の唇に触れる。
軽く、けれど長く、甘く、深く――
そして、唇を離す直前、玲奈が小さく、
**「んっ……悠人……」**と甘く声を漏らした。
悠人は耐えきれず、再び彼女を抱きしめ、
何度もキスを交わす。
部屋の外のスタッフには、知られないように。
ふたりだけの、最初の約束の証として。
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■Scene 3:監督と主演女優、それぞれの決意
数分後。
落ち着いたふたりは、ソファに並んで座る。
「悠人、本当に大丈夫? あたしと、仕事をするって」
「……玲奈さんだから、できると思った。
僕にとって、信じられる演技をしてくれるのは玲奈さんだけだから」
「じゃあ……監督としても、夫としても、
全力でやってね」
玲奈がウィンクし、立ち上がった。
「さ、行こ。現場に、あたしの“初仕事”を見せに行かなきゃ」
悠人は小さく笑って立ち上がる。
「はい、監督ですから。主演女優さん、よろしくお願いします」
ふたりの関係は“秘密”のまま、
けれど――確かに“はじまり”の一歩を踏み出した。
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