第6話「誰にも見せない、ふたりの休日」
スクリーンの中では見せない。
舞台挨拶でも語らない。
――けれどこの1日だけは、“本当のふたり”でいさせて。
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■Scene 1:朝のキス、起き抜けのぬくもり
日曜の朝。
カーテンの隙間から柔らかな日差しが差し込むベッドルーム。
玲奈が薄く目を開けると、隣には悠人。
まどろむようにそのまま頬に触れると、彼も目を開けて微笑んだ。
「……おはよう、玲奈さん」
玲奈が何も言わずに唇を差し出す。
悠人はその意味を察して、そっと唇を重ねた。
まだ眠気の残る、柔らかくて熱いキス。
ベッドの中で、言葉よりも先に伝わる想いがそこにあった。
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■Scene 2:昼、キッチンで背中越しの誘惑
昼前。
玲奈はエプロン姿でキッチンに立ち、冷蔵庫の野菜を刻んでいた。
「今日のランチは、オムレツとサラダでいい?」
「玲奈さんの作るなら、何でも最高だよ」
悠人は背後からそっと近づき、玲奈の背中に身体を預けた。
そして、うなじに唇を寄せる。
「ねえ、我慢できないんだけど……」
玲奈が照れたように笑ったその瞬間――
悠人は彼女の首筋に、ふわりと、そして次第に深くキスを落とす。
「……ちょっと、火使ってるのに……」
そう言いながらも、玲奈の手元はふるえず、
その背中だけが、ほんの少し震えていた。
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■Scene 3:夜、食卓の“口塞ぎキス”
夕暮れ。
今度は悠人がパスタとスープを作り、玲奈がキッチンで盛り付けをしていた。
「ほら、最後の仕上げお願い――」
玲奈が言いかけたその瞬間、
悠人が唐突に背後から彼女を抱き寄せ、唇を奪う。
「んっ……」
声にならない吐息が、玲奈の喉の奥から漏れる。
「……急に、なによ」
「我慢してたから。朝も昼も……でも玲奈さんが、綺麗すぎて」
玲奈は呆れたように笑って、頬を赤らめながら小さくつぶやいた。
「本当に、そういうとこ、あんたっぽい」
それでも、目は笑っていた。
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■Scene 4:風呂場、素のままで
夕食後。
ふたりで一緒にバスルームへ。
玲奈はゆっくりバスタオルを脱ぎ、鏡の前に立つ。
手で隠そうとせず、正面から悠人を見つめた。
「……今の私、こうだよ。
いろんな人に見られる仕事してるけど、
“素の私”を見せるのは、あんただけだから」
その言葉に、悠人の瞳がわずかに揺れた。
「……玲奈さん、すごく綺麗だよ。
どんな映画でも、どんな役でも、今のあなた以上のものなんてない」
そう言って――
悠人は玲奈の身体を優しく抱きしめた。
湯気が立ち上るなか、
肌と肌が静かに重なり、熱を帯びた唇がまた重なる。
玲奈が目を閉じ、そっと囁いた。
「……お風呂の中でこんなにキスされるなんて、
本番よりドキドキする」
「本番より、こっちが本当だから」
ふたりはそのまま湯船に身を沈め、
裸のまま、抱き合い、何度も何度もキスを交わした。
夜は深く、静かに、
誰にも邪魔されない夫婦の愛が、そこにあった。
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